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声帯の炎症 声かすれる

 2か月前から声がかすれ、出にくくなりました。耳鼻科でエックス線撮影をしたところ、声帯の炎症がわかり、薬で治療しています。少しずつ改善はしていますが、元には戻りません。自然に治っていくのでしょうか。(78歳女性)

安静保ち、のどの加湿を

福田宏之 青山耳鼻咽喉科福田ボイスセンター長(東京都港区)

 声は、声帯の粘膜が振動することで出ます。声帯は楽器に例えるなら、ピアノやバイオリンの弦に相当します。弦である声帯に異常があると、声がかれてしまうのです。

 例えば、仕事で声を使い過ぎたり、カラオケで歌い過ぎたりすると、のどにポリープや、こぶのような結節ができます。高齢者だと、加齢により声帯が痩せてしまう「声帯 萎縮(いしゅく) 」が原因の場合もあり、最近注目されています。

 質問者のように、声帯が炎症を起こすのは、声の使い過ぎや、細菌やウイルス感染による防御反応と考えられます。声帯の粘膜が傷ついて赤くなったり、腫れたりします。

 一般的な治療は、「沈黙」。つまり、できるだけ声帯を安静に保つことが勧められます。声が高い女性なら、普通の会話で毎秒250回ほど声帯が振動します。この回数は男性よりも多く、日常的に声帯は過酷な環境にあるのです。

 のどの乾燥を防ぐことも大切です。水を多く飲んだり、うがいを頻繁にしたりすることが必要です。炎症を抑えるため、ステロイドの吸入薬が処方される場合もあります。

 大事なのは、検査で正確に炎症が原因と診断されることです。炎症ならば、安静のほか、のどの加湿を心がけることで、自然に治ることも十分期待できます。

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