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腹部大動脈瘤 手術必要か

 昨年1月、超音波検査で、腹部大動脈に直径25ミリの瘤(こぶ)が見つかりました。今年4月の検査では、直径32ミリになり、腹部大動脈瘤と診断されました。今後、手術が必要になりますか。(76歳女性)

最大径50~55ミリが目安

荻野 均 東京医科大学心臓血管外科教授(東京都新宿区)

 大動脈は、心臓が送り出した血液を全身に運ぶ重要な血管です。胸部大動脈は直径25~30ミリ、腹部大動脈は20~25ミリの太さがあります。大動脈が瘤のように膨らんだ状態が「大動脈瘤」で、多くは加齢により血管の柔軟性が失われる動脈硬化が原因です。

 腹部大動脈瘤は、触診や超音波検査で見つかります。破裂すると出血性ショックで死亡する危険性が高く、早期の治療が重要です。血圧を下げ、瘤の拡大や破裂を防ぐ薬物療法がありますが、根治できるのは、人工血管に置き換える手術のみです。

 腹部大動脈瘤の手術の目安は、瘤の最大径が50~55ミリになったときです。ただし、半年で5ミリ以上の急速拡大、ふくろ状に突出したもの、破裂しかけていて痛む場合などは、大きさに限らず早めに手術します。

 手術には、開腹法と、太ももの血管から管(カテーテル)を入れる方法があります。瘤の形状や、患者さんの状態から選択します。

 質問者の場合、瘤が大きくなっているようですが、一般的には、32ミリならば、破裂の危険性は低く、年1回の検査を続けてよい状態と考えます。

 高血圧や脂質異常症など動脈硬化のリスクを高める病気に注意し、必要に応じて治療を受けてください。禁煙、減塩も心がけましょう。

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