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糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

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 食欲の秋到来。「食べたい、でも、食べた分ダイエットしなければいけない」。そんなジレンマに陥っている方も多いのではないでしょうか。BS日テレ「深層ニュースFRIDAY」1回目のテーマは「糖質制限ダイエットは正しいのか」。糖質制限ダイエットの賛成派、医師で日本糖質制限医療推進協会顧問の夏井睦さんと、反対派、管理栄養士で『世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」』の著者、幕内秀夫さんが激論を繰り広げました。(司会・右松健太キャスター)

夏井睦(なつい・まこと) 1957年秋田県生まれ。東北大学医学部卒業。相澤病院(長野県松本市)などを経て、2017年、「なつい キズとやけどのクリニック」開設。日本糖質制限医療推進協会顧問。著書に『炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学』(光文社新書)など。

幕内秀夫(まくうち・ひでお) 1953年茨城県生まれ。東京農業大学農学部卒業。管理栄養士。山梨県の長寿村・ (ゆずり)(はら) (上野原市)と出会って欧米模倣の栄養教育に疑問を持ち、伝統食と健康の研究を行う。フーズ&ヘルス研究所代表、学校給食と子どもの健康を考える会代表。著書に『粗食のすすめ』(新潮社)、『子どもをじょうぶにする食事は、時間もお金も手間もかからない』(ブックマン社)など。

繰り返すブーム

糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

右松 夏井さん、ご自身も糖質制限ダイエットを実践されているということですね。

夏井 過去8年間、糖質はほとんど食べていないです。まずやせますね。あと頭が 明晰(めいせき) になる。二日酔いにならない。体力がつく。

右松 書店には、今ダイエット本といったら、「糖質制限」というキーワードが並んでいるものが多いんですが、そんな中で幕内さん、この糖質制限ダイエットに反対する理由は何でしょう。

糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

幕内 ブームは、もう何回も繰り返しているんです。古くは40~50年前、「和田式ダイエット」というのがありまして、それが最初で、その後、「世にも美しいダイエット」とか、あるいはアメリカから来た「アトキンスダイエット」とか、みんな主張は多少違うんですが、穀類、イモ類とかご飯とか、そういうものを抜くというのは大体共通するんです。大体は「痛い目」を見た人が話題になるようになり、ブームは終わります。

 今回のブームは、京都・高雄病院の江部(康二)先生が、2005年に『主食を抜けば糖尿病はよくなる!』という本を出したのがきっかけです。そのころは、「糖尿病」という冠がついたんです。それが今、どんどん2匹目、3匹目のドジョウの情報が多くなって、糖尿病からダイエットに裾野が広がって、最近は、大人から子供、誰でもいいという話になってきている。私は電車に乗ったとき、小学生の女の子が「私、ご飯を抜いて糖質制限食ダイエットをやっているの」というのを聞いたんですよ。こんなことでいいのか、非常に危険なブームだと考えて本を書いたんです。

右松 山口さんは、今回の議論について、どういったところが興味深いですか。

山口博弥・読売新聞編集委員 「ヨミドクター」で糖質制限ダイエットを取り上げると、かなり反響があるんです。今、幕内先生がおっしゃいましたように、確かにこれまでいろいろな低炭水化物ダイエットとか、糖質制限ダイエットが出てきましたけれども、今回のブームは、いろいろな糖質ゼロの商品が出たり、私の周りでも実際に実践している人が結構いたり、かなり市民権を得ている感じがするんですね。だからこそ、健康への悪影響がもしあるのであれば、ちょっと心配です。

脳に作用 ドーパミン分泌

糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

久野静香アナウンサー そもそも糖質制限ダイエットとは、エネルギー源となるタンパク質、炭水化物、脂質のうち、主に糖質が多く含まれる炭水化物をカットするダイエット法です。糖尿病の患者に対して考えられたものだったんですけれども、減量効果が高いことからダイエットにも活用されることになりました。

右松 糖質、炭水化物は、そもそもどれだけ肥満の原因になっていたと分析されているんでしょうか。

夏井睦さん

夏井睦さん

夏井 軽いご飯1杯で角砂糖17個分ぐらいの糖質になっちゃうんですよ。ブドウ糖換算ですけれども。17個の角砂糖って食えないですけれども、ご飯は食えるんですよ。それが怖いんです。糖質は炭水化物の一部なんですけど、糖質を食べますと、すぐに小腸から吸収されて全部ブドウ糖になります。ブドウ糖になると、血管の中に入って血糖値が上がります。血糖値が上がるというのは非常に体に危険なんですよ。血管にダメージを与える。

 それに対応して、体はインスリンを作るんですよ。インスリンを分泌することで、糖質を中性脂肪に変えちゃいます。その中性脂肪が肝臓に行くと脂肪肝になるし、皮下脂肪に行けば当然、肥満になるんです。

糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

 血糖値が上がったときは、脳の一部に作用して、ドーパミンというホルモンが出るんですよ。ドーパミンが出るとすごい幸福感なんですね。快楽中枢といって、たばこ、薬物、アルコールは、そこに働いてドーパミンが出るんですけれども、実は血糖が上がった場合も同じ。血糖値が下がると、今度はドーパミンは出なくなってしまう。そのリバウンドでイライラし、糖質をまた食わないとおさまらない。だから、一日中食っている。

糖質制限ダイエットは安全か?…賛成派「食後の血糖値急上昇を防ぐ」 反対派「長期の低糖質食、死亡率高いデータも」

右松 なるほど、それが糖質過多になってしまう原因といえるかもしれないんですが、食べていいもの、食べてはいけないものは具体的に何でしょうか。

夏井 米、小麦、トウモロコシ、砂糖などがだめ、それだけですね。逆にそれ以外だったら何食ってもいいじゃんと。

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カズ

肉も魚も米も、あらゆる物を食べる、少しずつ、マーガリンがいけない、ウインナーがいけない、牛乳がいけない、甘いものがいけないなど、多くのいけないが...

肉も魚も米も、あらゆる物を食べる、少しずつ、マーガリンがいけない、ウインナーがいけない、牛乳がいけない、甘いものがいけないなど、多くのいけないがあり過ぎる。それら全て取っ払う、何でも食べる、少しずつ。

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