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男性にも乳がん(4)米国の患者会と交流

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男性にも乳がん(4)米国の患者会と交流

米国の男性乳がんの患者会のTシャツを前に話す野口さん(左)と妻の美穂さん。Tシャツには半分青いリボンのマークと「男性にも胸がある」という言葉が刷られている(岐阜県池田町で)=中根新太郎撮影

 「同志に会いに行くような気持ちでした」。岐阜県のフリーライター野口晃一郎さん(44)は2017年4月、米国の男性乳がんの患者会に参加するため、妻の美穂さん(46)と渡米した。

 当時、日本では男性の乳がんの情報を探しても、ほとんど見つからなかった。ところが米国では、「男性乳がん連合(MBCC)」の全国大会が、専門医や民間企業の支援で行われていた。この年の開催地は中西部のカンザスシティー。美穂さんが電話で問い合わせると「日本からの参加は初めて」と歓迎され、現地のテレビ局の取材も受けた。

 印象深かったのは、「年齢に関係なく、誰もがオープンで前向きなこと」。記念撮影では、手術の傷あとを隠すどころか、全員が上半身裸になって集合写真に納まる。乳がん啓発のシンボルであるピンクリボンを半分青くした、男性のためのマークもあった。

 「いま与えられている命、時間に大切に向き合う姿勢を学んだ」と野口さん。以来、MBCCの大会に3年連続で参加している。

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