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ピアニスト 西川悟平さん

一病息災

[ピアニスト 西川悟平さん]ジストニア(1)演奏時 ギュッと手が硬直

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[ピアニスト 西川悟平さん]ジストニア(1)演奏時 ギュッと手が硬直

 今年9月、東京・銀座のサロンはピアノの音色と笑い声に満ちていた。 鍵盤けんばん をたたくのは、右手の指5本と左手の親指、人さし指だけ。「奇跡の7本指ピアニスト」と呼ばれる。

 ニューヨークでの演奏活動中に両手の演奏機能を失い、2001年、局所性ジストニアと診断された。筋肉が勝手に動いたり硬直したりする病気だ。日米の医師らから「一生、ピアノは弾けない」と言われたが、粘り強く練習を重ねた。

 1999年、大阪を訪れた著名ピアニスト、デイビッド・ブラッドショー氏とコズモ・ブオーノ氏に才能を見いだされ、ニューヨークで指導を受けることになった。ドラマチックな演奏が得意で、程なくマンハッタンの著名なホールでデビュー。順風満帆だった。

 だが、渡米の翌年頃から、ゆっくりとした演奏や特定の指遣いの時、左手の指が勝手に内側に曲がるようになった。「日常生活に何の支障もないし、速いテンポの曲は問題なく弾けていた。病気だとは思ってもいなかったんです」

 調子が悪いだけだと、さらに練習に励んだ。筋肉疲労かと思い、マッサージをした。精神的な問題かとも考え、 瞑想めいそう もした。心身は元気になったが、ピアノ演奏の時だけ手がギュッと硬直した。そのうち不調は右手にも及び、指に割り箸を挟むとバキッと折れるほどの強さで丸まった。

ピアニスト 西川悟平さん(44)

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