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医療・健康・介護のコラム
[女優 吉本多香美さん](上)「子育ては自然豊かな環境で」 石垣島に移住し、ハーブ園をオープン
初代ウルトラマンのハヤタ隊員役・黒部進さんの長女で、ウルトラマンティガでのレナ役で知られる吉本多香美さん(48)。テレビの海外リポーターや女優として活動してきましたが、38歳で出産してから、「自然豊かな土地で子育てを」と沖縄県の石垣島に移住しました。昨年には、島内にハーブ園をオープンして、ハーブ摘みやコスメ作りなど体験講習会を開いています。自然を愛する自分の感性に正直に生きてきた吉本さんの過去、そして現在への思いを聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・中山博敬)
――大学生時代にJR東海のCMで注目されて、芸能活動を始めたんですね。
兼高かおるさんの番組(1990年まで約30年間放送されたTBS系「兼高かおる世界の旅」)を家族でいつも見ていたんです。世界をいろいろ見て、知らない人とお友達のように楽しんでいるのを見て、「私、こういう人になりたい」と思っていました。そうしたらCM出演の後、ニュース番組の海外レポーターに抜てきしていただきました。ずっとこの仕事をやりたいと思って、芸能界に進みました。
ウルトラマンティガのレナ役、今もファンから声が届く
――TVシリーズ「ウルトラマンティガ」(TBS系、1996年)に女性隊員のレナ役で出演して女優として知られるようになりましたね。
始めは女優をやらせていただけるなら、情景が印象に残るような映画がいいなぁと思っていたので、ウルトラマンは子供番組のような印象があって、少し抵抗がありました。父がウルトラマンだったのは私が生まれる前で、再放送で見かけることがあってもほとんど興味はありませんでしたから。
やってみると、撮影の現場がとても居心地よくて。スタッフのみなさんが父をよくご存じで、とてもかわいがっていただきました。あれから20年以上たっていますが、今でも私のインスタに「僕の少年期の恋人です」なんて、中国やインドネシアの方からもメッセージが届くんです。うれしいですね。
――その後に子供たちのヒロインから大人のヒロインへ仕事の幅を広げていきましたね。
私がやりたかったのは、兼高さんのように「地球ってこんなに面白いんだよ。土地が変わっても人間って同じようなことで喜んだり、悲しんだりしているよ」ということを伝える仕事でした。それで考えてみたんです。ドラマで人間を演じるのも、人間を知って伝えるという意味ではドキュメンタリーと同じかなって。
女優としてやっていきたいと思ったので、様々な役柄に挑戦していきました。私は我が道を行くタイプ。映画、テレビ、舞台、ドキュメンタリー……私なりに、その時に納得感のあるお仕事をさせていただきました。
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