本田秀夫「子どものココロ」
医療・健康・介護のコラム
うつ、ひきこもり、職場になじめず…「いじめの後遺症」は成人後まで続くことも
今回のテーマは、「いじめ」が子どものこころに及ぼす後遺症です。
いじめとは、一定の人間関係がある人からの心理的、物理的な攻撃を受けた人が、精神的な苦痛を感じることです。子どもでは、人間関係が狭く固定化しやすい学校の中で、しばしば生じます。文部科学省は、「インターネットを通じて行われるものも含む」としており、起きた場所は学校の内外を問わないとしています。
いじめに遭うリスクはすべての子に
社会集団では、さまざまな場面で優劣や上下関係が生じます。強い立場の人が、自分より弱い立場にある人を攻撃すると、一方的ないじめの関係が成立しやすくなります。かつての「いじめっ子」と「いじめられっ子」の関係が、それにあたります。
これに対し、現代では、コミュニケーション力があって社交的な生徒が比較的高い立場にあり、いわゆるオタク的な生徒は低い立場に置かれがちで、暗黙のうちに序列を形成しやすいと指摘されています。この序列によって、いじめがしばしば生じます。また、表面上は仲良くしている子どもたち同士でも、見えないところで陰湿ないじめが行われていることがあります。
加害者と被害者が頻繁に入れ替わる場合もあります。昨日までいじめる側にいた人が、何かのきっかけで、ある日突然、いじめられるようになることもあります。「ウザイ」「気に入らない」など、 些細 な気分的な理由だけで、突然、いじめが始まることも珍しくありません。強い立場の人からいじめられた人が、今度は、自分より弱い立場の人をいじめるという形で、いじめが連鎖していくこともあります。いじめ被害に遭うリスクは、すべての子どもにあると言ってよいでしょう。
「君にも問題」で孤立無援に
いじめを受けたことを、親や教師にすぐ相談する子どもは、決して多くありません。「いじめられるのは、自分にも問題があるからだ」という気持ちを持つため、「相談するのは恥ずかしいこと」と考えがちなのです。意を決し、親や教師に相談しても、「君の態度にも問題があるのではないか」「そのくらい頑張って克服しないといけない」などと、いじめられた子どもに対して注意をしたり、努力を求めたりしがちです。そうなると、子どもは孤立無援となり、疎外感を強く感じてしまいます。
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人間性とかいう言葉もかすむくらい、人間社会の本質は原始的な部分があります。 羅生門ではありませんが、生活基盤をきっちり築き上げた人間のごく一部だ...
人間性とかいう言葉もかすむくらい、人間社会の本質は原始的な部分があります。
羅生門ではありませんが、生活基盤をきっちり築き上げた人間のごく一部だけがいつも優しくあれるような気もします。
いじめとは、小学校で習う、にわとりのつつきの順位が人間や社会の複雑性に沿って表現されたものです。
エスカレートすると自分を襲うとわかっていても、習慣性や共依存のため、なかなか抜けません。
医療社会もパワハラアカハラなどで、自殺や精神症状、精神疾患が後を絶ちませんね。
そういうものは、むしろ、目の前の事象を見るよりも、良い小説や映画などで、対比構造を学ぶ方が有効な気もします。
そして、そういう構造から距離を置くのもいいでしょうし、その状況下で生き抜く手段について考える必要があります。
親や社会機構の助けは大きいですが、自分の人生の責任は自分でしか取れません。
人手が足りないと呼ばれる職場がなぜ人手が足りないのかも一緒ですよね。
一部の人の意見や気分が過度に反映されるのであれば、同じ理不尽でもメリットの大きい組織に優秀な人材は流れます。
逆に、人間社会の持つ理不尽さから距離を置くために、内向的に、あるいは虚構の作品や社会に楽しい時間を求めるのも悪くないでしょう。
今度、医療業界で色目で見られがちな美容のバイトをしてみることにしてみました。
稼がなくては画像診断の勉強も続けていけませんし、薄毛の先生の何人かにひどいことを言われたので、その悩みや闇を研究してみたいと思います。
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