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不妊治療の後に(4)無精子症 台湾で体外受精

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不妊治療の後に(4)無精子症 台湾で体外受精

台湾で不妊治療を受けて授かった長女を抱きながら、「子どもの成長の早さに驚いています」と話す夫婦

 9月のある週末。関東地方の40歳代の男性会社員は、昨年生まれた長女を抱いて公園を散策した。

 「ハイハイもするし、バイバイと手を振るようにもなりました」。30歳代の妻とともに、心地よさそうに眠る娘の姿に目を細めた。

 結婚2年後に子どもが欲しいと思ったが授からず、2013年に地元の産婦人科医院を受診。採取した精液には精子が見つからなかった。紹介された男性不妊専門のクリニックで無精子症と診断された。

 無精子症は、精巣で作られる精子の量が極端に少なかったり、精子が通る管が詰まっていたりして、精液に含まれる精子がない状態を指す。100人に1人の割合で起こるとされる。男性は、精巣を切開する手術を受けた。やはり精子は確認できなかった。

 「どんなに努力しても、自分の遺伝子は残せない」。つらかったが、陰のうを冷やしたり、漢方薬を試したりといった苦労は不要になると思うと、気持ちが少し楽になった。

 無精子症のカップルが子どもを持つ選択肢の一つに第三者の精子提供者(ドナー)の精子を妻の子宮に注入する人工授精(AID)がある。男性は他人の精子で子どもをつくることに悩んだものの、子どもを望む妻に出産を経験させたいと治療を始めることにした。

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