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デイサービスが舞台のミュージカルをプロデュース…中尾ミエさん

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平均年齢76歳のロックバンドは「理想のデイサービス」だった!?…歌手・中尾ミエさん

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何歳になっても成長できる

平均年齢76歳のロックバンドは「理想のデイサービス」だった!?…歌手・中尾ミエさん

  ――若い頃に夢中になった音楽だとしても、高齢者自身がエレキギターを弾いたりドラムをたたいたりするのは、なかなかハードルが高いのでは?

 出演している役者は、楽器はほとんどやったことがないという人の方が多かったんですが、一生懸命に練習したらちゃんとできるようになりました。しかも年々、上達していくんですよ。何歳になっても、人は成長できるんですね。

 みんな、本当に楽しそうに稽古にやってくるんです。これが仕事だという点を除けば、理想のデイサービスを地でいっているようなものです。逆に言うと、デイサービスの活動でも真剣にやれば、人に見せたり仕事になったりするレベルまで高めることができるのかもしれません。

 ロックバンドに限らず、コーラスでもダンスでもいいんです。誰にでも得意なことがあるはず。高齢者が自分の好きなことに楽しく取り組めるデイサービスが、あちこちにできたらいいですよね。

厳しい現実も音楽に乗せて

平均年齢76歳のロックバンドは「理想のデイサービス」だった!?…歌手・中尾ミエさん

  ――劇中では、介護職員の責任や労働の重さに見合わない待遇、そのストレスを背景とした高齢者の虐待など、介護を巡る暗い問題も描かれています。施設長が、デイサービスの高齢者のことを「家族の邪魔だから来てるのよ」と歌う場面には、ドキッとさせられました。

 お話しした通り、脚本家が介護現場で働いているので、実体験に基づいているんです。外の世界の人なら遠慮して言いにくいことも、関係者だから、ズバッと言えるのだと思います。きれいごとではなく、介護する側とされる側の両方の立場から描いてるんですよね。仕事や家庭で高齢者を介護している人からは「よくここまで言ってくれた」なんて言われます。

 単に言葉にすると、重すぎて聞く方が苦しくなってしまうようなせりふも、音楽に乗せると、すっと胸に入ってくるんですよ。厳しい現実を隠さず、でも深刻になりすぎないように観客に届けることができるのは、ミュージカルの利点だと思います。

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