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森本昌宏「痛みの医学事典」

医療・健康・介護のコラム

皮膚のピリピリと水疱…3人に1人がかかる帯状疱疹 激烈な神経痛防ぐには「発症後5日以内」に治療を

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高齢者へのワクチンで予防

 米国では、1999年から高齢者への水痘ワクチンの接種が行われ、帯状疱疹の発症は51%、帯状疱疹後神経痛は67%減少している。先に述べたように、帯状疱疹は免疫力が低下した場合に発症することが多いことから、ワクチン接種により免疫力を活性化することは効果的だ。なお、2016年からは、わが国でも自費での接種が可能となっている。帯状疱疹の予防、軽症化のためにワクチン接種は必要。私自身も受けた。

大人にはうつらないが…

 「孫にはうつりませんか」との質問を受けることがある。水痘に感染していないお子さんに水疱の内容物が付くと、気道からの感染により水痘(帯状疱疹ではない)を発症することがある。しかし、帯状疱疹はウイルスの再活性化によって発症するため、成人にうつることはない。

 帯状疱疹を、皮膚だけの病気と見誤らないことが大切だ。病気の本態は神経にあり、以前、水痘にかかった人なら、誰にでも起こり得る。痛い神経痛を起こさないためにも、帯状に広がる水疱をみたら、一日も早くペインクリニックを受診していただきたい。(森本昌宏 麻酔科医)

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森本 昌宏(もりもと・まさひろ)

 大阪なんばクリニック本部長・痛みの治療センター長。
 1989年、大阪医科大学大学院修了。医学博士。同大学講師などを経て、2010年、近畿大学医学部麻酔科教授。19年4月から現職。日本ペインクリニック学会専門医、名誉会員。日本東洋医学会指導医。著書に『ペインクリニックと東洋医学』『痛いところに手が届く本』ほか多数。現在、大阪市北区の祐斎堂森本クリニックでも診療中。

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