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モニター画面3分眺めるだけ、認知症をチェック

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モニター画面3分眺めるだけ、認知症をチェック

 モニター画面に映る画像を3分ほど眺めるだけで認知機能をチェックできるシステムを、大阪大の森下竜一教授らの研究チームが開発した。従来の面談による検査方法より負担が軽く、高齢者の運転免許更新時の検査などへの活用が期待できるという。10日の英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。

 認知症の診断は医師が対面で問診を行うのが基本。また、75歳以上の高齢者が運転免許証を更新する際には検査員が立ち会って検査を行っているが、自分で絵や文字を書く必要があるため回答に時間がかかり、心理的な負担も大きい。

 研究チームは、画面上に映し出された複数の図形の中から同じものを選ぶなど、クイズ形式のアニメーション計8問を作成。モニターの下に設置した赤外線カメラで視線の動きを追跡し、その反応から、短時間の記憶や集中力、図形を読み取る力などを人工知能(AI)で評価できるようにした。

 実際に健康な人や認知症の疑いがある人ら50~90歳代の計80人に受けてもらったところ、年代を問わず抵抗感がなく、一般的な検査方法とほぼ同じ結果が得られたという。

 研究チームの武田 朱公(しゅこう) ・准教授(老年内科)は「気軽にチェックを受けられれば、ごく早期での発見や、進行を抑えることにつながる。間違えるパターンにも重要な情報が含まれており、認知症の診断や評価に活用できるはずだ」と話している。

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