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医療相談室

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自己免疫性疾患の治療後、性機能低下

  先ごろ自己免疫性疾患で入院しました。胸部以下のまひが進んで歩行障害が起き、一時は自発呼吸もできなくなりましたが、ステロイド治療などにより回復しました。その後も運動機能は問題ないのですが、発病から現在まで性機能が著しく低下しています。勃起は全く起こらないわけではないですが、非常に (まれ) で、あっても短時間です。勃起機能不全の治療薬も使ってみましたが、ほとんど効果がありません。性生活の回復はできないのでしょうか。(42歳男性)

神経障害の可能性 内服薬が効かない場合は薬の注射や手術も

市川智彦・千葉大学大学院・医学研究院泌尿器科学教授(千葉市)

 勃起障害(ED)には、心因性、器質性、そして両者が病因となる混合性があります。マスターベーションでは十分に勃起し、射精できるが、パートナーとの性交渉では硬度の維持が難しい場合などは心因性と考えられます。この場合は内服薬による治療が有効です。

 血管の障害や神経の障害などが原因となるものは器質性となります。糖尿病はEDの危険因子の一つですが、血管障害や神経障害などが関連します。このような場合でも、内服薬の効果はある程度、期待できます。神経疾患も危険因子ですが、ご質問の男性の自己免疫性疾患でもまひが進んだとのことですので、これがEDの原因になったと考えられます。ステロイド治療により運動機能が回復されたことは何よりと思いますが、EDが続いていることから、神経障害の影響が残っている可能性があります。

 内服薬の効果が得られない場合、陰茎に直接、薬を注射する治療や、陰茎にプロステーシス(人工的に勃起させるシリコン状の器具)を挿入する手術があります。これらは、海外では広く行われていますが、国内ではいずれも未承認のため普及していません。注射薬による検査については、対応している施設もあります。EDを専門にしている泌尿器科専門医の診察を受けるのもよいかもしれません。まず主治医の先生と相談してみてください。(日本専門医機構協力)

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