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松丸奨の「おとなの給食アレンジレシピ」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

秋のコウナゴ混ぜご飯

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 小学校栄養士の松丸奨です。今日は、小魚のうま味が出た、絶品混ぜご飯「秋のコウナゴまぜご飯」のご紹介です。

 栄養価の高い小魚は、子どもたちに何とかして食べてほしいといつも考えている食材です。ところが……そうです、小魚が苦手、という子どもは多いのです。そこで、人気の混ぜご飯に入れて、秋の味覚と一緒に炊き上げました。

 小魚のうま味が出て、程よい塩味。給食として出すたびに完食をするクラスが増えていき、いつの間にか人気メニューになっていました。

 そのポイントの一つは小魚の種類を選ぶことです。漢字で「小女子」と書く小魚のコウナゴは、イカナゴという魚の稚魚です。イワシよりも臭みが少なく、脂ののりがよくて、うま味が出やすいのが特徴です。

 シイタケなどのキノコ類を入れると、さらにうま味が増します。今回はシイタケを使いましたが、マイタケやシメジなどもおいしいですよ。

 さて、栄養価で注目をしたい食材は「シイタケ」です。シイタケにはエリタデニンというシイタケ特有の成分が含まれています。血圧調整の手助けをしてくれます。さらにβグルカンという食物繊維が含まれており、腸の働きを整えつつ、免疫力の向上などに効果があるといわれています。

 コウナゴがなくても、ちりめんじゃこで代用できますが、やはりおすすめはコウナゴですね。小魚の入った炊き込みごはんは、炊きたてがとてもおいしいので、ぜひ作ってみてください。

[作り方]

(1) お米をよく研ぎ、2合分の水を炊飯釜に入れておく。ニンジンとシイタケは薄くスライスし、ゴボウは千切りに。油揚げは油抜き不要で、スライスにしておきます。

(2) 炊飯釜に材料と調味料を入れて、炊飯器のスイッチを押す。炊き込みモードなどがあると、おこげを作ることができます。

(3) 炊き上がったらよく混ぜて、お茶わんに盛り付けて完成。

 (レシピ作成 栄養士 松丸奨)

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matsumaru-susumu_prof

松丸奨(まつまる すすむ)

 管理栄養士 栄養教諭 フードコーディネーター

 1983年千葉県生まれ。専門学校卒業後、栄養士として千葉県内の市立病院に勤務。2009年より小学校で勤務。給食の献立作成や調理指導、食育の授業などを行っている。2013年には、実際に提供されている給食のおいしさなどを競う「全国学校給食甲子園」(第8回・応募総数2266校)で優勝。ドラマでの給食の監修・調理指導など担当。テレビなどのメディア出演も多数。塩分が控えめで、だしや味付け、彩りにこだわったレシピ作りに励んでいる。著書に、「日本一の給食メシ 栄養満点3ステップ簡単レシピ100」(光文社)「ママと子の「ごはんの悩み」がなくなる本」(サンマーク出版)「日本一の給食レシピ 子どもがすくすく育つ」(講談社)

Instagram:https://www.instagram.com/matsumaru.susumu/
ブログ:小学校栄養士 松丸 奨のブログ

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