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がん患者を支える(2)AYA世代の悩み共有

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がん患者を支える(2)AYA世代の悩み共有

AYA世代のがん患者や家族の悩みなどが書かれたメモを読み上げ、支援の内容を話し合う参加者(昨年10月、大阪市で。江川さん提供)

 「精子や卵子の凍結保存のことを患者同士で話したい」「年齢の近い看護師には恋愛の話ができる」「就職活動でがんのことを言わなければダメか」「仕事やお金で困っている。役に立つ制度が知りたい」――。

 参加者が悩みや本音をつづった付箋が、用意された模造紙に次々と貼られていく。 AYAアヤ ◎(思春期・若年成人)世代の15~39歳のがん患者の悩みを知ってもらおうと、大阪市の患者向け相談支援団体「どうする BOKSボックス 」が、昨年10月に同市で開いた意見交換会の一場面だ。

 AYA世代のがんは、一般成人のがんと比べて種類が多く、患者が少ない希少なタイプも目立つ。また、進学や就労、恋愛、結婚、出産など、人生の大きな節目とも重なる。悩みを共有できる同じ年代の相談相手が見つかりにくく、問題を一人で抱え込みやすい。

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