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前立腺がんと生きる(6)Q&A 自分に合う治療法 探して

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前立腺がんと生きる(6)Q&A 自分に合う治療法 探して

 前立腺がんについて、NTT東日本関東病院(東京都品川区)の志賀淑之さんに聞きました。

 ――前立腺がんは、どんな病気ですか。

 「前立腺は男性特有の、精液の一部を作る内分泌腺で、尿道を囲むドーナツのような構造をしています。ここに発症するのが前立腺がんで、65歳以上に多いのが特徴です」

 ――どう発見しますか。

 「よほど進行しない限り、自覚症状はありません。ほとんどが、血液中の物質『PSA(前立腺特異抗原)』の検査で見つかっています。PSAは前立腺がんのほか、前立腺肥大症、前立腺炎でも増加します。基準値より高い場合、がんの有無や進行度などを調べる精密検査を行います」

 ――様々な治療法がありますね。

 「がんの進行度や悪性度などで、有効な治療法が違います。がんが前立腺にとどまっている場合、前立腺を全て摘出する手術で根治が期待できます。『悪いものを取った』という患者さんの安心感にもつながると思います。ただ、手術後に尿漏れや勃起不全になることがあります。必要があれば勃起神経の温存が可能な場合もあります」

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