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元バレーボール日本代表 益子直美さん

一病息災

[元バレーボール日本代表 益子直美さん]心房細動(4)2年余の不妊治療

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[元バレーボール日本代表 益子直美さん]心房細動(4)2年余の不妊治療

 42歳の時、自転車に乗り始めて、心拍数がすぐに上がる異常に気づいた。だが、この頃、心臓を心配するよりも大事なことに向き合っていた。

 「子どもが欲しい」。自然に子どもはできると思っていたが、結婚して2年たっても気配がない。45歳の誕生日までと期限を決め、不妊治療を始めた。

 検査を受けると、受精卵が着床する位置にポリープがあった。子宮の内側にできる内膜が他の場所にできる子宮内膜症も発症していた。不妊治療の前にまず、ポリープの切除や内膜症の治療が必要だった。「生理痛は若い頃から寝込んでしまうほどひどかったのに、どうして検査を受けなかったのか」と悔やんだ。

 不妊治療は、採取した卵子に精子を顕微鏡で入れる顕微授精の治療を受けた。高価な女性ホルモンの自己注射をして臨むが、採卵はうまくいかない。毎月、落胆を重ねて、1年で200万円はかかった。

 夫は「いつでもやめていいよ。やりたければやろう」と見守ってくれたが、「主人の遺伝子を残したい」という一念で、誰の言葉も耳に入らなくなっていた。

 結局、2年余りの不妊治療で採卵できたのは2回だった。45歳を迎える直前、顕微授精の結果を電話で聞いた。子どもを持つ夢を涙で押し流し、それから人生のシフトが変わった。

元バレーボール日本代表  (ます)()直美さん(53)

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