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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

コラム

夏は虫刺され患者急増 怖いアナフィラキシーショック

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ハチ刺されによる年間死亡者数は減少傾向

Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

 前述のハチも同様で、特にスズメバチと言われますが、アナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。ハチによる年間死亡者数は、10~15年前と比較するとだいぶ減少傾向にありますが、職業上の理由でハチに刺される機会の多い方にとってはいまだ大きな問題といえます。死亡者が減少した理由としては、ハチによるアナフィラキシーの認識がメディアを通じて一般にもかなり広がったことや、対応策とされるエピネフリンの自己注射キット(商品名エピペン)の使用が認可されたことが大きく関係していると思います。

受診までの補助治療として重要な自己注射

 ハチ刺されは皮肉なことに、林業、養蜂業、造園業の方や屋外でのスポーツ中など、むしろ医療機関から離れたところで起こることが多いので、実際、山の中でスズメバチに刺されて息が苦しくなってきたら……と想像するだけでゾッとします。そのような時に素早く対応できるのがエピネフリンの自己注射です。必要時にすみやかに使用できるよう、常時手元に携帯しておくわけです。あくまで、医療機関で医師の診察を受けるまでの補助治療ではありますが、重篤なアナフィラキシー反応を抑えるという点では重要な役割を果たしているといえるでしょう。

 夏はチョウやトンボ、カマキリのように季節を彩る昆虫も多いですが、反面、ハチや蚊など、多くの虫によって皮膚に発疹を生じる機会が増える時期です。「ムシ(虫)は、ムシ(無視)できません」、夏はそんな季節です。あれ? 夏なのに寒い空気が流れてきましたね。それでは今回はこのへんで。失礼しました~(笑)。(遠藤幸紀 皮膚科医)

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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