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手探りの緩和ケア(4)望まぬ退院求める矛盾

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手探りの緩和ケア(4)望まぬ退院求める矛盾

朝食に手料理を1品加えようと、いすに腰掛けて調理する西原さん。メニューは豚肉とレタスいため

 中津市民病院(大分県中津市)の患者、西原ケイ子さん(86)には、緩和ケアセンターに入った今年4月以降、笑顔が増えた。一般病棟と違い、センターでは料理ができる。食べてくれるスタッフもいる。「料理が好きで、それを振る舞うのはもっと好き」と言う西原さんの体調は上向いた。

 実は当初、5月18日のがん啓発イベント「リレー・フォー・ライフ中津」まで持たないとみられていた。センターの環境は、がんの痛みにも影響を与えたようだ。

 「西原さんの場合、日中は人との関わりで気が紛れて痛みが軽減していたので、本人と相談して夜間だけ鎮痛薬を調整しました」と、副看護師長で痛みの管理に詳しい中岡美幸さんは振り返る。

 西原さんはいずれ、自宅のある福岡県豊前市内の施設に移る意向だった。九州大に献体(医学実習のための遺体提供)するためだ。だが徐々に「ここにいたい」という思いが膨らんだ。

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