一病息災
闘病記
[元バレーボール日本代表 益子直美さん]心房細動(2)体を酷使したからか…
心臓は、電気信号によって規則的に動き、全身に血液を送り出している。その信号が乱れ、心臓の上半分の心房がけいれんする症状が、心房細動だ。100~200程度まで脈が速くなると、
心房細動が怖いのは、心臓の機能低下を招くことと、心房内で血の塊(血栓)ができて、血流に乗って脳の血管が詰まる脳
最初は自分が心臓病だということに戸惑ったが、納得するところもあった。
25歳でバレーボールを引退し、スポーツから離れた。40歳で自転車のプロロードレーサーと結婚した後、夫の勧めでダイエットのため自転車に乗り始めた。
160キロ・メートルを走るといったサイクリングイベントに夫婦で呼ばれるようになった。ただ、「軽い練習でも、すぐに心拍数が200ぐらいになって、息が上がるんです」。練習を重ねても初心者に簡単に追い抜かれる。「若い頃、体を酷使したし、年のせいか」と自分をごまかしていた。
心房細動は高齢になって発症することが多い。脈拍を整えたり、血液をサラサラにしたりする薬を服用する。今回は、問題のある心臓の筋肉を焼く治療「カテーテルアブレーション」で根治を目指した。
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元バレーボール日本代表
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