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【第25回 口腔保健シンポジウム】(6)「かかりつけ」通院 定期的に

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ディスカッション

  三宅  オーラルフレイルに対して医療者ができることは、どんなことでしょうか。

  平野  歯科医院では、悪い状態になる前に口の機能をチェックできるようになり、オーラルフレイル予防のための地域の取り組みができてきました。

  生稲  何年も通っている歯科医院があります。無料で健診できる案内が自治体から来たので診てもらい、かむ検査で「大丈夫」と言ってもらいました。

  三宅  気にするほどではないと思ったことも、診てもらうことができるんですね。

  飯島  かかりつけの歯科医院がある人は多いようですが、よく聞いてみると、定期的に通っているのではなく、診察券を持っているだけの人も少なくありません。最初は面倒と思うかもしれないけれど、自分の健康のために、定期的に口のメンテナンスに通うことが大事だと思います。

  平野  歯を失う主な原因は虫歯と歯槽のう漏。痛くなったら、ではなく普段から定期的に歯科医院に行ってほしい。異常がなくても診てもらいましょう。「新しい歯科医院がいいですか」とよく聞かれますが、長年のかかりつけ歯科医院を持つことが大事です。財産になります。

  生稲  どの病気も同じかなと思うのですが、やはり自分のデータが残っているところが一番安心ですね。変化がわかりますから。

  吉良  歯科医院には頻繁に行ってもらいたいですね。何度も診てもらうことが予防にもつながります。症状が出てからでは遅いので、年をとるほど、受診の間隔は短い方がいいと思います。

  平野  かかりつけの歯科医師の見解や患者さんの口の状態によって、どのぐらいの頻度で診ればいいかは違ってきます。それを含めて、しっかり診てもらってください。

なぜ口を整えるか 目的重要

  松沢  高齢者が集まる「シニア食堂」では、参加者の間で「私、死別したの」「自分も」と話すことで仲間意識が生まれます。そして、「おいしいね」と一緒に食べることでさらに打ち解け、いろいろな効果が生まれています。

  平野  何のために口を整えるのか、歯を残すのか。やはり具体的な目的があることは、極めて重要だと思いますね。

  飯島  一人で食事をするのは「一人暮らしだから」という従来のイメージがありますが、我々の研究チームが調べますと、「同居の家族はいるが、3食いつも一人で食べる」という方が少なくありません。5%くらいいるんです。

コーディネーターの三宅民夫さん

コーディネーターの三宅民夫さん

  三宅  私は、ほぼそうです。早朝のラジオ番組をやっていて、朝は妻より早く食べて出かけます。生稲さんはいかがですか。

  生稲  子供が中学生で学校の帰りが遅くなったり、塾に行ったり。夫もしばしば夜中まで仕事なので、最近、一人で食べることが多くなりました。ちょっと寂しいですね。

  平野  食を介した会話がなくなりますね。

  飯島  実は同居家族はいるが一人で食べているという人の方が、一人暮らしの人よりも健康の様々なデータが悪いということが分かってきたんです。今までは「一人暮らしは危ない」との先入観でやってきたんですけれども、それだけじゃないんです。

  吉良  人とのつながりがこんなにフレイルのリスクに影響しているということが、よく理解できました。人とのつながりを続けていくために、話すとか、一緒に食事をするということが大切なので、口の機能の大事さ、そのための舌の機能を落とさないような活動を続けていきたいと思いました。

 ◇ みやけ・たみお  早稲田大学政治経済学部卒業後、1975年にNHKに入局。米・ボストンへ留学後、報道からバラエティーまで担当し、NHKスペシャルなど多くの番組に出演した。2017年に退職、フリーとして活躍。

 参考になるウェブサイト
◇日本歯科医師会 テーマパーク8020
https://www.jda.or.jp/park/
◇サンスター オーラルフレイル情報サイト
http://jp.sunstar.com/oral-frail/

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