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田村専門委員の「まるごと医療」

コラム

写真が語る がん闘病のその奥にある温かな心

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ハッピーな療養生活のススメ

沖縄の海で

沖縄の海で

 ブログのタイトルは「ハッピーな療養生活のススメ」。もともとプロの写真家・文筆家として雑誌などに記事を書く仕事をしていた木口さん。自分で撮った多くの写真を交えながら、治療の経過や病気を通じて感じた思いをつづった。

 これまで約230本にのぼる記事は、子宮頸がんの治療に関係することに加え、人工肛門にまつわる話も多い。「腸閉塞は突然に」「人工肛門でもフツーです」と題したシリーズは、人工肛門のイメージを変えるエピソードがユーモアたっぷりにつづられている。

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ブログに載せたビキニのイラスト説明

 たとえばファッション。おなかに付けた袋が外見から目立たないよう、チュニックなどのふわっとした服をよく勧められる。しかし、「いつもチュニックばかりではつまらない。人工肛門でも、いろんなファッションを楽しみたい」。体の線が外から分かるような服もいろいろ試してみた。

 沖縄の海で遊んだ時には、人工肛門を付けた人が水泳をする際に使う外国製の腹巻きタイプのグッズをアレンジし、ビキニの水着にも挑戦。その様子は、写真と図解のイラスト入りで説明した。

健康な時には見えなかったもの

 腸閉塞の緊急手術から約半年後、木口さんは人工肛門につながれていた小腸を、おなかの中で大腸とつなぎ直す手術を受け、人工肛門との付き合いは終わった。「健康な時には見過ごしていたことに気づかされたことも多かった」と木口さん。たとえば、人工肛門の人に対応したトイレを示すオストメイトマーク。自身が当事者になってみてはじめて、街のトイレを意識して見るようになったという。

スマホで撮った日常の一コマも

抗がん剤の点滴中にスマホで撮った天井

抗がん剤の点滴中にスマホで撮った天井

 木口さんのブログには、闘病中の自らの姿を映したものなど多くの写真が掲載されている。手術後、重いカメラが持てなかった時には、スマホでもよく撮ったという。2016年10月から仲間と始めた「がんフォト*がんストーリー」に投稿される患者さんらの写真にも、スマホや携帯電話のカメラで、何げない日常の一コマを切り取ったものが少なくない。

 掲載された作品が見る人の希望や勇気のもとになってほしいこと、そしてまた、投稿した患者さんらが自分も人に力を与えられる存在になれることに気づいてくれること、それがサイトの目的だ。

 サイトの説明には最後にこう書かれている。

 「あなたの想いが、みんなのチカラに。小さな喜びが、だれかの希望に。あなたの明日が、ちょっと素敵なものになりますように。」

 (田村良彦 読売新聞専門委員)


ブログ「ハッピーな療養生活のススメ」
http://happyryouyoulife.blog.fc2.com

「がんフォト*がんストーリー」
https://ganphotostory.wixsite.com/ganphoto

木口マリの「がんのココロ」
https://www.gsclub.jp/archives/tips_tag/がんのココロ

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tamura-prof

田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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1件 のコメント

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幸福への数学 虚数解iの変換と応用

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

最近楽しんでいる匿名質問箱で「大志を抱いてください」と来ました。 ヨミドクでも、明るい、真面目、不真面目などと様々な投稿をさせていただいているよ...

最近楽しんでいる匿名質問箱で「大志を抱いてください」と来ました。
ヨミドクでも、明るい、真面目、不真面目などと様々な投稿をさせていただいているように、一貫して大志を抱いていられるような大物でもなければ、いつも明るくしていられるほど心が強くもなければ、闇も抱えています。

英語論文よりも新聞投稿というのは幸福か不幸かわかりませんが、医学部社会で偉くなるのには向いてません。
データと所属付きで同じことを書けば医学社会の仕事です。
ある意味で光栄なことですが、学会でも似たような演題や発表も見かけるようになりました。
多分、どこかの医局や企業のブレーンとかの方が向いているんでしょうけど、生き方や個性の相性の合う個人や組織と巡り会っていません。

普通でない事、専門家の事、それらは一般的な事ではありませんし、時には贅沢な悩みとか努力不足と捉えられてしまうこともあります。
そういう価値観や社会的な問題も含めて自分の中でもどう解決していいかわからない時もあります。

癌患者もそうですね。
癌は不幸な出来事。
それはある一面では、ある部分では事実です。
でも、働きづめで何も気づかずにある日交通事故で死ぬより幸福かもしれません。
逆に、何も考えずに一瞬で死ぬ方が幸せかもしれません。
それは、色んな捉え方、切り取り方があります。

数学の3次関数、4次関数、もう感覚的にしか覚えてませんが、見る角度、切り取る線や面によって形は変わりますよね?

素因数分解や関数、虚数で考えれば、いくつものパーツに切り分けて、いじくって、嘘でも真実にでも楽しめる時間、笑える時間をつくるというのは再現性のある技術です。
SNSの時代は、昔の天才の医者や芸能人、文人以上の可能性を持った繋がりや偶発性に溢れています。
僕もいつもポジティブでも善人でもいられるわけではありませんが、何かのヒントになればと思います。

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