伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
もっと知りたい認知症
残った煮物で卵とじ
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
今回は、前回紹介した煮物をアレンジしたメニューのご紹介です。
介護食作りは手抜きも大切です。手抜き、というと悪いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、介護食作りにおいて「手抜き」はひとつの「工夫」と考えてはいかがでしょうか。
60歳以上の要介護者がいる家庭を対象にした調査で、介護食作りが「非常に大変」「ある程度大変」と思っている人は、合わせて約7割にのぼったというデータもあります。長く続くことが予想される介護生活で、「1日3回の食事を毎回手作りで」と考えていると、支える側の負担が大きくなり、生活が継続できなくなることもあります。
残った煮物の煮汁が少ない場合には、薄めた麺つゆを加えて水分を増やすと、卵でとじやすくなります。
卵でとじた煮物をご飯にのせれば、簡単卵とじ丼のできあがりです。
同じ材料でも、ちょっとしたアイデアで目先の異なる介護食を作ることができますね。
[作り方]
(1) サバとサトイモの煮物を小鍋にあける。煮汁が少ない場合には薄めに希釈した麺つゆ(例、水50ccに麺つゆ小さじ2)を加え、味を調える。
(2) 卵は割り、軽くほぐしておく。
(3) 煮汁が沸騰したら、(2)の卵を全体に回し入れ、蓋をして火を止める。
(4) 卵が半熟状になったらできあがり。あれば青ノリや小ネギを散らす。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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