医療ルネサンス
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フィンランド最新診療(2)自宅で透析 患者の3割
フィンランドのヘルシンキに住むマリ・ニエミさん(42)は昨秋、体のだるさがしばらく続いていた。夏に長年連れ添った夫と離婚し、3人の子どもを連れてアパートに引っ越したばかりだった。
「つらい時期だったから疲れていても当たり前で、病気とは思わなかった」
12月になっても症状が続いていたので、念のため病院で血液検査を受けると、腎臓が炎症を起こし、あまり機能していないことがわかった。すぐにその働きを補うための人工透析を導入することになった。
日本では一般的に、腕にシャントと呼ばれる血液の通り道を作り、血液を機械に通して老廃物や余分な水分を取り除き、体に戻す血液透析が選ばれる。そのためには週3回通院し、毎回4時間程度かかる。
ニエミさんは主に自宅で行う腹膜透析を選んだ。「子どもに手がかかるし、仕事も続けたいから」
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