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「家」が支え(4)奉仕活動で居場所作り

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「家」が支え(4)奉仕活動で居場所作り

「夜回り」に参加するナベさん(中央)。TENOHASIの事務局長(左から2人目)と談笑する(池袋駅前公園で)=奥西義和撮影

 20年近い路上生活を経て、ナベさん(46)は、東京・池袋から3駅の1Kのアパートに入居した。それから3年2か月。池袋で路上生活者を支援するNPO法人「 TENOHASI 」との縁を足がかりに、暮らしは地域へ広がった。

 生活保護を受けつつ、週3回、就労訓練を行う作業所で清掃の仕事をする。しかし、暮らしの核をなすのは、TENOHASIでのボランティア活動だ。

 毎週、水曜日夜の「夜回り」では、路上生活者に配る100個のおにぎりを作り、80個のパンを焼くチームのリーダーを務める。土曜日夕方に公園で行う「炊き出し」では、野菜がいっぱい入ったスープご飯の配食で采配を振るう。「人に頼りにされるってすごいなぁ」と、ナベさんは言う。

 食事を配る相手に、かつての自分の姿を重ね合わせる。みんなに屈折や苦難の過去がある。自分と同じように、SOSを出すのが苦手な人たちだ。とはいえ、過酷な路上暮らしで、無自覚に心身がむしばまれるのを放ってはおけない。

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