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教えて!ヨミドック

ニュース・解説

睡眠はなぜ、必要なのか?

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心身休め 病気発症防ぐ

  ゲームが面白くて、あっという間に朝。どうしても眠らなきゃいけない?

 ヨミドック もちろんです。眠りには記憶を整理したり、心身を癒やして病気のリスクを下げたりする働きがあります。

  眠る=休む、じゃないの?

  睡眠には大きく2種類あります。脳も体も休んでいる「ノンレム睡眠」と、脳の一部が起きている「レム睡眠」です。ノンレム睡眠は30分から60分の間に数段階にわたり徐々に深くなるのが特徴です。深い眠りの段階で成長ホルモンが分泌され、骨や筋肉の成長を促し、体の疲労を回復させます。レム睡眠と交互に繰り返されますが、入眠直後は眠りが最も深く、その後、眠りは浅くなっていきます。

  レム「睡眠」の時、脳は寝てないのか……。

  睡眠中にも眼球が活発に動いています。夢を見ているのもこのレム睡眠の時間帯です。記憶や思考を整理するのは、主にレム睡眠です。

  眠らなかったら?

  睡眠状態を観察しながら、レム睡眠に入った直後に、その人をすぐに起こす実験がありました。何度も繰り返すうち、イライラしやすくなり、物覚えが悪くなりました。大人だと、眠り全体の8割程度がノンレム睡眠です。2割程度にすぎないレム睡眠を奪っただけでも、精神的なストレスを抱えるんです。

 睡眠不足は様々な病気の発症にも関わっています。平均7時間睡眠の人に比べて、6時間以下の人は乳がんを発症するリスクが1・62倍に増えるとの研究結果が出ています。

  怖い。とにかく寝よう。

  決まった時間帯に眠るようにしましょうね。交代勤務の看護師らを対象にした研究でも、直腸がんや乳がん、前立腺がんなどを発症するリスクが高くなったという報告もあります。夜、明るい光を浴びると、眠りを誘うホルモンのメラトニンが減るからとも考えられています。メラトニンは、朝日を浴びてから約15時間後に盛んに分泌されます。老化につながる活性酸素の働きを抑えたり、免疫力を高めたりする作用もあるのではと注目されています。

 (野村昌玄/取材協力=古賀良彦・杏林大学名誉教授、尾崎章子・東北大学教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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