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皮膚がん(6)Q&A メラノーマ 早期なら手術

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皮膚がん(6)Q&A メラノーマ 早期なら手術

 皮膚がんとその治療について埼玉医科大皮膚科教授の土田哲也さんに聞いた。

 ――皮膚がんの患者が増えています。

 「高齢化が背景にあります。がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に異常が生じて発生します。年をとるほど皮膚の細胞の遺伝子が傷つきやすく、ダメージが蓄積され、がんが起こりやすくなります」

 「皮膚がんの治療を受けられる体制の整備が全国で進みました。各地のがんセンターや大学病院などに患者が集まり、統計に表れやすくなった面もあります」

 ――どのような種類がありますか。

 「皮膚の構造は表面から奥に表皮、真皮、皮下組織となります。表皮は主に角化細胞からできており、この中に黒いメラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)があります。がん化した細胞が角化細胞だと 有棘ゆうきょく 細胞がん、毛髪の元になる毛芽細胞は基底細胞がん、色素細胞は悪性黒色腫(メラノーマ)となります」

 「ほかに汗腺、脂腺、血管などから生じるがんや、皮膚の中にある白血球の一つ、リンパ球が悪性化した皮膚リンパ腫もあります」

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