伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
健康・ダイエット・エクササイズ
ラタトゥイユ
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
「ラタトゥイユ」は南フランスが発祥の、夏野菜をニンニクとオリーブ油でいため、トマトやハーブを加えて煮込んだ料理です。こんなおしゃれな料理も、ポイントを押さえれば食べやすい介護食になります。
今回は、市販の「ナポリタンソース」を使用するので難しい味付けはいりません。市販のパスタソースにはニンニクやハーブなども入っているので、たくさんの調味料をそろえる必要がなく、常備していると便利です。煮込むときにミートボールやツナ缶などを加えるとたんぱく質も摂取できます。
作り方のポイントの一つとして、ナスの皮をむくだけでなく、トマトの皮も湯むきしておくことがあります。これは、「厚みのないもの」が食べにくさにつながることもあるためです。私たちも、おにぎりのノリや、ワカメが口の中に貼り付いたことがありませんか? このように、薄くてひらひらしたものはのみ込みにくいものです。私たちには気にかからないようなトマトの皮も、口の中に残って貼り付いてしまっては、おいしさも半減です。
前回取り上げた「おくずかけ」と同様、これもフランスで昔から作られてきた郷土料理のようなもの。諸外国でも、知らず知らずのうちに「食べやすくする」知恵の詰まった料理が受け継がれているのかもしれません。
[作り方]
(1)
トマトは湯むきして皮を取り除き、1.5cm角に切る。ナスは
(2) タマネギとジャガイモも(1)の野菜に合わせた大きさに切る。
(3) 鍋にタマネギとジャガイモ、インゲンを入れ、ひたひたの水を加え、蓋をして軟らかくなるまで煮る(水は適宜加える)。
(4) (3)が軟らかくなったら、ナス、トマト、ナポリタンソースを加える(水の量が多い時は、野菜を加える前に、ひたひたに漬かる程度まで水の量を減らす)。
(5) 5~6分煮込み、味を見て砂糖を加える。器に盛りつけて出来上がり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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