ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 ソニンさん](上)最高の舞台を作る為には「しゃべらない。電話も出ない(笑)」 ミュージカルで充実感いっぱい
来年でデビュー20周年を迎える女優のソニンさん。歌手活動から舞台へと活躍の場を広げ、昨年の作品では読売演劇大賞・優秀女優賞を受賞するなど、今やミュージカル界には欠かせない存在です。長期間にわたることが多い公演でコンディションを維持し、パワフルで伸びやかな歌声を聞かせてくれる秘密はどこにあるのでしょうか。健康管理の考え方や20周年に向けた活動への抱負を伺いました。(聞き手・田村良彦、撮影・小倉和徳)
3年ぶりの再演舞台 ただただ楽しく
――3年ぶりの再演となったミュージカル舞台「キンキーブーツ」(4~5月)で、再びヒロインを演じられました。今のお気持ちは ?
楽しかったです。もちろん1か月の長期間の公演となると、大変なこと、しんどいこともあります。でも、作品そのものが明るい、ハッピーミュージカルだったこともあり、精神的にはとても健康で、公演中はただただ楽しく過ごせました。そして、お客様もとても盛り上がっていただけたので。充実感いっぱいで終わりましたね。
――公演中のコンディション維持で気をつけていることは?
う~ん……あり過ぎて何からあげたらよいか、わからないですけど。基本的にミュージカルって、のどに気をつけます。声ほどメンテナンスが必要なものはなくって、声が出なくなったらミュージカルは舞台に立つことができません。歌は声がかれたらおしまいなので。
声がかれないようにするのは至難の業
――のどを守るためにはどんなことを?
声がかれないようにメンテナンスするって、実は結構、至難の業なんです。毎日毎日、舞台で歌って、しゃべっているわけですから。それでも、プライベートでまったくしゃべらないわけにはいかないじゃないですか。私の場合、舞台での歌がハードな時は、プライベートでは極力しゃべらないようにしています。電話も出ないです(笑)。
――徹底していますね。
私のやっていることは、かなりマニアックかもしれません。よく言われるのは、公演中はお酒を飲まないということですね。
――公演中は禁酒?
お酒を飲んでしゃべると、一発で声をやられるとわかっているので。お酒の場って騒がしいので、自然と声が大きくなるじゃないですか。だからなるべく、お酒の場には行かないという人は多いですね。
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