レギュラーの「お笑い×介護=笑顔!」
医療・健康・介護のコラム
初めての介護講演 西川「めちゃくちゃすべって一年分の汗」←松本「僕は関係ないです、って顔してた」
初講演 静かやったなぁ~
西 僕は、先輩とご飯食べてる時に、近況報告で「資格取りました!」って報告したことがあって。
松 そうそう! それをどこかで聞きつけた社員さんが仕事を振ってくれてんなぁ~。
西 そう。介護に興味のある学生さんに向けての講演会。
松 しかも、初めての講演会やのに、「1時間、介護の話してください」って言われて。
西 講演会といっても、芸人がやるから何か笑いを織り交ぜてやらんなあかんし。
松 正直、資格取っただけで、施設に行って実務もしてないし、何をしゃべればいいのかわからんかった。
西 そうそう。
松 実際に話したのが、なぜ資格を取ったかとか、勉強して驚いたこととか。
西 そう。僕は認知症の種類を四つ紹介したわ。アルツハイマー型、脳血管性認知症、レビー小体型、前頭側頭型認知症。症状とか対処法を、勉強したまんま言うたわ。
松 真面目に話してたな。
西 めちゃくちゃすべったよな!
松 自覚あったんや。西川くんが「認知症には4種類あって……」くらいで、学生さん興味なくなってたで。
西 (笑)確かに!
松 あの時は、僕たちも、何をやったらいいか全くわからんかった。
西 登場してすぐ、漫才であるある探検隊やってつかめたのは良かったけど、その後は講演会になるから笑っていいのかわからず、お客さん、表情硬かったもんな。
松 講義始まったら静かやったなぁ~。
西 そう。ずっとドキドキしてたわ。
松 一番ウケたのは、最後の質疑応答。
西 (笑)そう質問コーナー。
松 「先月のお給料いくらもらってるんですか?」。「10万弱です」。これが一番ウケた。
西 (笑)介護関係ないやん。僕、あの講演会で一年分の汗かいたわ。
松 ビショビショやったなぁ~。僕はにぎやかしで自由にやれてたから、多少は余裕あったけど。
西 僕が一生懸命、認知症のこととかを必死でしゃべってるのに、松本くん、何にもしてくれへんかったやん。
松 心外やわ、西川くん!
西 えっ、なんかしてくれた?
松 マイクフォロー、ちゃんとしてたやんか。
西 いらんわ。自分でマイク持ってたし。
松 声小さかったで。
西 なんせ、ふざけられる雰囲気じゃなかったよなぁ~。
松 そう。西川くんも一切ボケ言わへんし、僕も怖くてボケられへんかった。
西 気絶することも忘れるくらい余裕なかったわ。
松 ほんまや! いつも何回もやるギャグやのに、西川くん 萎縮 してたもんな。
西 そう。今日は気絶のギャグあかん日やと思った。だから、とにかく笑いなしでほんまの講演会になってたよな。
松 だから僕は、西川くんには申し訳ないねんけど、芸人やのに全くボケもせず、淡々とデータを紹介するだけの真面目な人の相方と思われたくないから、ちょっと距離取って「僕は関係ないです」って顔してたもん。
西 (笑)ずるっ! 松本くん、ほんまそういうところあるで。
介護とお笑いを融合するのは難しい!
松 今となっては、何回もレクリエーション介護やらせてもらって、みんなと一緒に盛り上がるやり方わかったけど 、やっぱり何事も最初って難しいもんやな。
西 そう。あの講演会はほんまにいい経験になったなぁ。介護とお笑いをうまいこと融合して伝える難しさを初めて知ったよな。
松 何回か介護に関する仕事をさせてもらいながら、やり方を模索してる時に、「レクリエーション介護士」という資格があるって教えてもらうねんな。
西 そうそう。このレクリエーション介護というものに出会ってから、お笑いと介護の融合ができるって知ったよな。
松 出会うまでに4年かかったからなぁ。
西 長かったなぁ。
(レギュラー お笑い芸人)
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