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街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー

コラム

「車いす使用者のエレベーター利用を手助け」「視覚障害者をエスカレーターに案内」…どうすればいい?

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 ヨミドクターをご覧のみなさま。サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。
今回はエレベーター、エスカレーターを使いたい人の支援についてお伝えします。

エレベーターの設置は進んだが

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを目前に控え、また、高齢化率が28%を超えている現在の日本において、誰もが移動しやすい社会づくりが求められています。そして、駅や公共施設では、段差や階段の昇降が困難な人のためにエレベーターやエスカレーター、スロープ等の設置が進められています。

 その根拠となっているのが、移動の困難さを解消するため、06年に制定された「バリアフリー新法」です。正式名を「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」といい、様々な人に配慮した交通機関や施設のバリアフリー化をめざす法律です。

 この法律により、国土交通省によると、現在1日平均利用者数が5000人以上の駅の約9割が、エレベーター等によって段差を解消しているといいます。今後、ますます街中のバリアフリー化が進められていくことでしょう。

 しかし、エレベーターの設置は進められても、行きたい場所にあるとは限りません。また、利用したい人が増えれば、待ち時間も増えます。階段を利用できる人は、エレベーターでなければ移動が困難な人がいることを理解し、階段で移動することも配慮の一つです。

移動に困難がある人がエレベーターなどをスムーズに使えるよう配慮しましょう

移動に困難がある人がエレベーターなどをスムーズに使えるよう配慮しましょう

希望と状況に応じて柔軟に

 次にエレベーターへの案内についてです。街中でエレベーターを必要とする人は、どのような人でしょうか。それは、階段などの段差が、移動の障壁となっている人です。つまり、車いすを使用している人、けがにより歩くのが困難な人、高齢者、ベビーカーを押している人、妊婦、体調が悪い人、大きな荷物を持っている人、内部障害や難病を抱えている人など様々です。

 よって、お手伝いする方法も様々です。例えば、車いす使用者に対しても、先を譲る、エレベーター内のスペースを空ける、「開ける」ボタンを押す、荷物を持つ、車いすを押すなど、その人が求めることは異なります。お困りの様子であれば、どのようなお手伝いが必要か、要望を聞きましょう。なお、エレベーターに、車いすのマークがついたボタンがあるときは、それを使用すると扉が開いている時間が長くなりますので活用してください。

乗り込む際に足を壁にぶつけないように注意します

乗り込む際に足を壁にぶつけないように注意します

 車いす使用者がエレベーターに入るお手伝いをするときは、床とエレベーターの間の隙間が広くなっている場合、前輪(キャスター)が隙間に挟まらないよう後ろ向きに入る、同じ理由でエレベーターに対して直角に入る、以前ご紹介したティッピングレバーを使用する……など柔軟に対応します。また、乗り込む際には、車いす使用者が足を壁にぶつけないように注意し、エレベーター内では、周囲の人の荷物が車いす使用者の顔に当たらないよう注意しましょう。

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冨樫正義(とがし・まさよし)

 1973年、埼玉県生まれ。桜美林大学大学院卒(老年学研究科修士号)。日本サッカー協会 施設委員。法律事務所、不動産関係会社、人事コンサルタント、専門学校講師を経て、現在、サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」(0120‐0610‐64)のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当するほか、企業のバリアフリー・ユニバーサルデザインのコンサルティングも行う。

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