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なが~く、楽しくお酒と付き合うために

コラム

飲んで記憶がない、こんな飲み方は脳にダメージ

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飲んで記憶がない、こんな飲み方は脳にダメージ

 皆さん、こんにちは。精神科医の重盛憲司です。今回はブラックアウトについて書こうと思います。お酒による一時的な記憶喪失のことです。

 皆さんは、お酒を飲んだ翌朝、前夜の記憶がなくなっていたという経験はありませんか? アルコール依存症が専門の私の診察室にやってきて、「最近飲みすぎているみたいなので、お酒を減らしたい」とおっしゃる方々は、たいていブラックアウトを経験していて、それに懲りて受診を決意される方もいます。

記憶にはない、甘く危険な約束

 患者さんから、こんなエピソードを聞きました。ある朝、出勤すると、同僚から「昨日のあの子とは、うまいことやったのか」と聞かれたそうです。その同僚と一緒にキャバクラに行ったことまではなんとなく覚えているのですが、飲んでいる最中の出来事と、どうやって帰宅したのかの記憶が抜け落ちています。

 そのように同僚に伝え、昨夜何があったのかを尋ねると、とても情熱的にホステスを口説いていたというではありませんか。普段は恐妻家で通っている人物が、女性に対して積極的だったため、同僚も驚いたそうです。

 後日、何げなくスーツのポケットに手を入れると、キャバクラのものらしいコースターが出てきて、待ち合わせの場所と時間、そして女性の名前とハートマークが書いてありました。すでに約束の日時は過ぎてしまっていたため、残念な気持ちになるとともに、そのコースターが妻の目に触れずに済んだことに、心の底から 安堵(あんど) したそうです。お酒の量を減らそうと思うのも、もっともな話です。

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shigemori_prof

重盛憲司(しげもり・けんじ)

心療内科・精神科医 1952年、長野県生まれ。慶応義塾大学医学部卒業、慶応義塾大学医学部精神・神経科学教室を経て、国立療養所久里浜病院(現・国立病院機構久里浜医療センター)にてアルコール依存症などの治療に携わる。また、厚生省(当時)でアルコール関連問題対策を担当。一方、自身では長年にわたり様々なお酒を愛飲。クラフトビールやシングルモルトウイスキーが近年のマイブーム。趣味は学生時代から続けるアイスホッケーと、自宅近くのマリーナからヨットで海に出ること。現在は洗足メンタルクリニック院長。テレビ番組の出演多数。

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