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支える言語聴覚士(2)地域の失語症者サポート

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支える言語聴覚士(2)地域の失語症者サポート

板山さん(左)が見守る中、フルーツサンドに挟む桃を切る前田さん(1日、山梨県笛吹市で)

 「すごい! フルーツサンド、きれいにできましたね」。言語聴覚士の板山 晶子あきこ さん(31)の言葉に、失語症者の前田初美さん(56)がほほ笑む。

 山梨県内の患者らでつくる失語症友の会「ふじやま」が1日、笛吹市で開いた定例会の内容はフルーツサンドとピザ作り。泡立てた生クリームを食パンに塗り、色とりどりのフルーツを挟んだ前田さんは、感想を伝えたくても言葉がなかなか出てこない。「う~んと、桃がおいしかった」。弾んだ声に周囲の表情も緩んだ。

 前田さんは2014年3月、脳 梗塞こうそく で倒れ、右半身のまひと重度の失語症が残った。失語症は、脳の言語をつかさどる部分がダメージを受け、話すことや聞くことが難しくなる障害だ。今も週1回、甲斐市の自宅で、言語聴覚士による訪問リハビリを受ける。

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