ごぼう先生のイス健康体操2.0
医療・健康・介護のコラム
ミレニアル世代から教わる介護職の探究心
介護の「ご」、予防の「ぼう」で、ごぼう先生と申します。
なんと、Twitterで介護業界の「さかなクンさん的存在を目指す!」という興味深い方を発見しました。
私も、自ら「ごぼう」というキャラクターで活動する身です。
実際にお会いしてお話を伺いました。
すると、若さ 溢 れる探究心と向上心を抱き、そして日々の業務で感じる違和感や気付きの情報発信を続ける、介護界の若き研究者でした。
待ち合わせ場所で私は心配をしていました。
どのくらい強烈なキャラクター(個性)と出会えるのか。
もしかして、介護らしい物を頭にかぶってくるのか。
また、驚いた時には「ギョギョギョ」などに代わる言葉を選ばれるのか。
強いキャラクター同士が出会うのは、準備にドキドキするのだと初めての体験でした。
「こんにちは」
ん?
とても穏やかで姿勢が良い女性がいらっしゃいました。
もしも東京の町で、道が分からなかったら真っ先に声をかけてしまうような、とても自然体な方でした。当然、頭には何もかぶっていませんでした。
現場を知った上で、論じるとは
上智大学大学院を修了して、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得しているもりちかさん。
介護の現場に勤めながら、講師やライターの活動も行っています。
介護の当事者となるおじいちゃん、おばあちゃんの顔を想像しながら、目をキラキラさせながら職業の魅力を語っている姿が印象的でした。
そして、現在の介護業界についての重要な課題について、下記のように 仰 っています。
「介護の資格の学校で講師をしているのですが、現場と教育のギャップを強く感じています。教科書に書かれている介護って、丁寧で 素敵 です。しかし、それを現場で実践するのはすごく難しいと思います。そのギャップを埋めるためには、マネジメントの視点や、制度をいかに変えていく必要があるのかを言語化していく力を介護職員が持つことが必要だと考えます」
そして、もりちかさんの介護実践の軸となる言葉に、私自身、深く共感しました。
「介護を必要とされる方々の、“ありがとう!”だけでなく、“私、頑張る!”と自立心をいかに引き出せるかが、介護ポイントだと思います。それを引き出すために、一人ひとりがいままでどんな人生を過ごしてきたかを聞き出し、どのような生活を送りたいかを一緒に考えていきます」
文章だけでは、 綺麗 事のように見えるかもしれませんが、介護現場の疲弊感や、チーム内のコミュニケーションの難しさなど、苦労という背景も背負いながらも、前を向く言葉を選びながら話をされていました。
誰で知るのか、誰と進むのか。
私は24歳の時に、初めて介護施設の中に入りました。正直、その頃の私は介護にネガティヴなイメージしかなく、興味すらありませんでした。
しかし、その日に見た職員さんの丁寧な対応力や、ご利用者の笑顔を見て、「介護って明るくてもいいんだ!」という印象を持ちました。
そこから、介護業界のイメージが覆り、今に至ります。
世間では、施設内の虐待や、外国人留学生の問題等、明るいとは真逆なニュースが立て続けに続けて起きています。
そんな中、手と足と頭を動かし続けているもりちかさん。
介護を学ぶ学生さんや、介護職のスタッフさんも発信し続ける情報をSNS等で知ることにより、視野が広がり、励みにも 繋 がると感じました。
ツイッターアカウント https://twitter.com/erikomorichika
現代において、テレビのコメンテーターなど、介護現場を知る業界のさかなクンの存在は必須です。
ぜひ、日本の介護がワクワクするように、若手を 牽引 していくもりちかさんを応援したいです。
ごぼう先生も、負けないぞ!
それでは、みなさま、お達者で!
【関連記事】
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。