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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

医療・健康・介護のコラム

赤ちゃんの蒙古斑 海外では虐待と勘違いされることも

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「ケツの青いガキ」 蒙古斑由来の未熟さを表す表現

Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

 「ケツの青いガキ」「この青二才が!」「○○君、まだ青いな~」などに用いる「青い」は蒙古斑のことを指していると言われています。「ケツが青い」ということは蒙古斑がまだ消えていない、すなわちまだ子供(未熟者)であることを意味しているのでしょう。これらの言い回しは、最近はとんと聞かれなくなっているとはいえ、なかなか的を射た表現ではあると思います。

 ちなみに、同じく未熟であることを表す言葉として、日本語では「赤子同然」とか「くちばしが黄色い」など赤や黄色という色も使われていますし、英語では「be green」「as green as grass」「a greenhorn」のように緑色で表現されています。確かに、プロボクシングの4回戦ボクサーのことをグリーンボーイとも言いますから、これはこれで納得です。色で表現するのは、どこも同じなんですね。

「“蒙古の怪人”にもあったんでしょうか?」

 最後に、若い頃の話で恐縮ですが、蒙古斑の赤ちゃんの診察を終えたあと、そのお父さんからこんな質問がありました。「先生はプロレスは好きですか?」「ええ、好きですよ。武藤(敬司)がいきなりスキンヘッドになっていて、びっくりしましたね~」という会話を交わした後、「蒙古の怪人、キラー・カーンにも蒙古斑はあったんでしょうか?」という真顔かつ珍妙な質問……。「いや、キラー・カーンはリングネームだし、モンゴル人ではなく、れっきとした日本人ですよ。まあ日本人だからあったんじゃないですかね」と答えたことを覚えています。

 いや~、こんなやり取りは自分の診察室くらいのような気がします。前回の内容が良かったと言われているだけに、恥ずかしい限りです(プロレスに興味のない方、本当にすみません)。(遠藤幸紀 皮膚科医)

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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