医療大全
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再びがんに(4)生きる限り撮り続ける
「がんになって良かったとは言わない。でも、新しいもの、新しい命をもらった」
5月中旬に大阪市内で開かれた講演会で、奈良県の映像作家、
フリーのテレビカメラマンとして、TBS系の「情熱大陸」や「世界遺産」などの人気番組の映像制作に関わった。
カメラマンとして生きていくと心に決めてから、依頼された仕事はジャンルを問わずに引き受けてきた。睡眠時間は平均2時間。生き残りの厳しい世界で「絶対に負けない椅子取りゲームをやり続ける」ため、休んだのは父の葬式に出席する1日だけ。幸い、大きな病気を経験したこともなかった。あの時までは……。
2013年に入り、血便が続いていた。過去に経験した
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