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教えて!ヨミドック

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寝酒でよく眠れるの?

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覚醒作用で脳休めず

寝酒でよく眠れるの?
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  寝酒を始めたんだ。深夜0時にビール中瓶1本で少しのどを潤して、ウイスキーのシングルを2杯。これでスーッと眠れる。だけど、いつも午前3時頃に目が覚めちゃう。なんでかなあ。

 ヨミドック 寝酒のせいですよ。酒が睡眠の質を落としているんです。寝酒でぐっすりは大間違い。

  えーっ!

  血中のアルコール濃度が高まると、血管が拡張して体温が下がる。アルコールの、いわゆる麻酔作用で眠くなる。でも次第に血中の濃度が低下すると、覚醒作用が働いて、それ以降は、眠りが浅くなっていく。肝心の脳が休まりません。

  逆効果だったの?

  さらにまずいのは、アルコールに「耐性」ができること。早く眠ろうとして次第にアルコールの量が増え、習慣化します。アルコールには筋肉を 弛緩しかん させる効果もあるので、気道がふさがっていびきもかきやすくなる。睡眠時無呼吸症候群の人は、症状が悪化します。

  海外では寝酒愛好家は多いはず。寝酒を「ナイトキャップ」って言うでしょ。

  ところが、海外では、不眠対策に、寝酒という手段を取る人は少ないんですよ。2004年に報告された国際比較では、日本は寝酒がトップで全体の3割を占めますが、ドイツやベルギーは2割前後、スペインやブラジルは1割前後。各国とも、〈1〉医師を受診する〈2〉カフェイン摂取を控える〈3〉睡眠薬を使う――などが主流です。

  でも、どうしても寝る前に一杯やりたい。

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  しょうがないですね……。寝る前のお酒は晩酌のみにして、それも就寝の数時間前までが原則です。入浴などで体をリラックスさせてから、睡眠に入るのが望ましいですね。

 また、お酒は「適量」を意識してください。厚生労働省が定めた健康のための目標値「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」の目安を、1日平均アルコール摂取量で20グラム程度としています。適量を守りつつ、週に2~3日は休肝日を設けましょう。

 (鈴木敦秋/取材協力=粂和彦・名古屋市立大学薬学部教授、小川朝生・国立がん研究センター東病院精神腫瘍科長)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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