文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

あごが外れやすい 予防法は?

 私は高校生の頃、歯の治療中にあごが外れて以降、あくびをした時や歯科治療中などに頻繁に外れるようになりました。最初は自分で戻せたのですが、25歳くらいの頃から戻せなくなり、すでに30年近くになります。何度か整骨院で修復してもらったこともあります。今は注意しているためか、回数は減りましたが、あくびをするのもこわいです。外れるのは左側だけで、戻したあとは右側がしばらくズキズキ痛みます。口は、指2本分も開きません。予防法、治療法などがありましたら教えて下さい。(54歳女性)

運動療法が有効 恐れずに口を大きく開ける練習を

依田哲也・東京医科歯科大学顎顔面外科学分野教授

 正常な場合、大きく口を開けた状態(大開口)では、指が3~4本縦に入るくらいになります。それを超えて大開口すると「あごが外れた」状態、つまり がく 関節脱臼になり、自分で閉じられなくなることがあります。そのような脱臼をくりかえす状態を習慣性顎関節脱臼といいます。

 習慣性顎関節脱臼にはいくつかの病態があります。関節の じん 帯が緩んでいて過剰な大開口になるケース、認知症や脳神経系の病気によって大開口すると閉じられなくなるケースなどもあります。相談者は、最初は過剰な大開口のために脱臼したと考えられますが、現在は指2本程度しか大開口できず、神経系の病気もないようですので、恐らく、関節の間にある関節円板というクッションのズレに筋肉のこわばりが加わっている病態が考えられます。普段は正常よりも開口が制限されており、過剰なまでの大開口をしなくても、指3~4本の開口で、関節円板の引っ掛かりによって口が閉じられなくなるケースだと思われます。

 過剰な大開口の場合は、手術や血液注射、抑制帯などで関節の動きを制限する方法がありますが、相談者のケースでは、関節円板の動きを滑らかにする運動療法が有効です。脱臼を恐れず、毎食後数回、口を大きく開ける練習を続けて下さい。最初は2本指が縦に入るくらいで良いですから、徐々に3本ないし4本指が入るところまで開けるようにしてください。手術などをしなくても良くなるはずです。(日本専門医機構協力)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。読売新聞ご購読者で読者会員登録をされた方が、有料(プラス)登録すると、電話による医療相談が24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。

読売新聞読者会員の有料登録は、月額200円(税抜き)です。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。