ごぼう先生のイス健康体操2.0
医療・健康・介護のコラム
NHKに出演して学んだ、みんなを笑顔にする方法
介護の「ご」、予防の「ぼう」で、ごぼう先生と申します。
2019年1月の放送で終了してしまいましたが、NHKハートネットTV「めざせ!いきいき長寿」の番組に出演させていただきました。
2017年の春から、北は北海道、南は鹿児島にかけて16回、全国各地に公開収録で伺わせていただきました。ご長寿の 秘訣 や、地域の健康づくりについて深掘りする番組です。
私は番組の最後のイス体操のコーナーが担当でした。
番組ホームページ
https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/899/

写真右から、中野アナ、山田邦子さん、ごぼう先生
体操で参加者全員を笑顔にすることは無理だと思っていた
番組に出演させていただく前にあった打ち合わせで、ディレクターさんがおっしゃった「参加者一人、二人でも不満を無くしたい」という言葉を今でも鮮明に覚えています。出演のプレッシャーが跳ね上がった瞬間でした。
介護事業所や、地域のシニアのみなさん、のべ1万人以上の前でイス体操を行ってきたからこそ、“全員が満足する”難しさを知っていたからです。しかも、テレビ収録の際は、500人以上の方々の前でイス体操を行うことになります。
どうしたら、参加者全員に笑っていただけるのか、満足してくださるのか、とても悩みました。
本番前に何度も頭の中で繰り返して、ドキドキしながらイス体操を行いました。そして毎回、不思議なくらい大爆笑でした。(どのような体操を行っていたのかは、最後の動画で是非実践してみてください!)
最終回までお声をかけてくださったので、不満がないということで継続してパフォーマンスをすることができたのですが、収録を通じて不満を出さない、みんなが笑顔になるテクニックを二つ学びました。
当日に向けて参加者の心の準備をすること
90分の観覧を通じて、詳細が分かってしまっては楽しみが減ってしまいます。
しかし、誰が来るのか。という告知に関しては、出会うというワクワク感を先に伝えることができます。
メインMCの山田邦子さんは、一世を 風靡 し、日本中の方々が知っている存在。しかし、私(ごぼう先生)に関しては、日本中の方々が誰それ!?の存在です。
放送が収録される前に道の駅や、役場、街によっては、駅などの至る所にチラシが貼ってありました。
そして、地元のテレビでも公開収録の観覧募集とともに、過去のイス体操の様子を何度か放送していたそうです。つまり、参加者の皆様が、ごぼう先生と体操を行う心の準備ができていたのです。
好きなアーティストのライブも、最新のアルバムを聴いていった方が満足できるのと一緒で、本番当日まで、公開収録のワクワク感を上げる準備を至る所で行ってくださいました。
参加者の心の声を出すこと
私のイス体操は、「正しい より 楽しい!」「できない方が良い!チャレンジすることが大切」と必ずお伝えしていますが、中には、難しいまま、できないまま、悲しそうな表情になってしまう方もいらっしゃいます。
その方々を救ってくださるのが、山田邦子さんや、中野アナウンサーの存在でした。
「先生の体操は、こんがらがるのよね。でも、それがいいんだ!」 「わぁー!僕も全然できないー」など、MCの方々が、難しいと感じている方々の“心の声”を、舞台から話してくださったのです。
年齢は関係ない。舞台に立っている達者な人達もできていない。体を自由に操ることは難しい。自分が感じていた「心の声を耳にすること」によって「共感」が生まれます。共感は、「安心」に 繋 がります。
好奇心が強くあり、チャレンジングな方にとっては楽しめると思いますが、みんなが同じなわけありません。楽しめない方々の気持ちをサポートする。その両面の環境は、居心地の良さにつながると、とても感じました。
番組をつくる時は、本当に一人ひとりの表情を考えて制作していることを学びました。
それでは、どのようなイス体操なのか、実践してみてください!
【動画】
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