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女優 生稲晃子さん

一病息災

[女優 生稲晃子さん]乳がん(4)「公表」で気持ちも楽に

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[女優 生稲晃子さん]乳がん(4)「公表」で気持ちも楽に

 2013年12月、右胸を全摘し、同時に再建する手術を受けた。後で人工乳房を挿入するため、胸の皮膚を伸ばす器具を入れた。

 ところが、11年に行った放射線治療によって皮膚がダメージを受け、伸びにくくなっていた。手術を受けてからしばらくは寝ても起きても、ズーンという鈍い痛みが続き、再建手術を受けたことを後悔したほどだった。

 痛みよりもつらかったのは、がんを周囲に黙っていたことで生まれた罪悪感だった。

 「再発を繰り返し、再建手術も受けた経験を話せば、勇気を持ち、励みとしてくれる人がいるかもしれない」。治療が一段落したタイミングで、公表しようと考えた。15年10月に人工乳房を入れ、その際、雑誌の取材を受けた。

 「話をして楽になり、自分を素直にさらけ出せるようになった気がしました」。周りからは「前よりも明るくなったね」と声をかけられた。今も治療薬を飲み続けるが、その後、再発はしていない。

 闘病生活の支えになったのは、家族の存在だ。「自宅にいれば私が家事をやり、治療や仕事でいなければ夫がする。うちの中では、がんの話をすることもなく、普通に暮らせるよう、夫や娘が心がけてくれたことが生きる力になりました」

 (文・利根川昌紀、写真・米田育広)

  女優  生稲晃子(いくいなあきこ) さん(51)

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