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薬剤師の力(5)在宅がん患者の薬も管理

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薬剤師の力(5)在宅がん患者の薬も管理

薬局で処方する抗がん剤を手に、「患者さんが望む治療を受けられるよう、力になりたい」と話す薬剤師の能登さん(東京都品川区の日生薬局大井町店で)

 がんを患い、自宅で生活しながら治療を続ける人に、薬の効果や副作用をチェックする薬剤師もいる。

 「退院されてどうですか?」

 今月下旬、日生薬局大井町店(東京都品川区)の薬剤師、能登将義さんが、品川区内に住む60歳代のB子さんの自宅を訪れた。

 B子さんは3年前に胃がんを患い、闘病生活を送っている。入院していたが、能登さんが訪問した2日前、再び自宅に戻った。

 B子さんは「自宅は落ち着く」と答えた。ただ、おなかのあたりの痛みが強く、医療用麻薬で痛みを和らげている。吐き気止めの薬も使っている。口からあまり食べることができないため、点滴で栄養剤を体内に入れる。この1か月間で、錠剤を飲むことができなくなった。

 能登さんは「食べる時は少しずつ。体力をつけて、寝たきりにならないようにしましょう」と声をかけた。B子さんは「自宅に来て励ましてもらい、ありがたい」と話す。

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