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スポーツDr.大関のケガを減らして笑顔を増やす

コラム

選手も指導者もスポーツ医学を学ぼう!

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 梅雨のシーズンが近づいてきました。屋外で行うスポーツは、雨によって身体面、環境面ともにコンディションが大きく変わるので、うまく適応させて競技に臨む必要がありますね。今回は、スポーツ医学検定を紹介させていただき、本コラムで、私がスポーツ医学の情報を発信している理由についてお話しします。

誰にも身近な医学です

選手も指導者もスポーツ医学を学ぼう!

 皆さんは、スポーツ医学という言葉を聞いて何を思い浮かべますか。競技力を伸ばすための科学的なトレーニング、手術をした後のリハビリテーションなど、人によって、さまざまなイメージがあると思います。「医学」という単語がつくと、難しそうだと感じる人もいるでしょう。スポーツ医学の領域は幅広く、肉離れや脳 振盪(しんとう) などの「けが」、疲労骨折やオスグッド病などの「故障」、熱中症、アンチ・ドーピング、女性アスリートの諸問題など多岐にわたります。

 その一方、けがをしてアイシングする、練習前にストレッチを行う、といったこともスポーツ医学の一つなので、実は身近な「医学」です。けがの予防や、けがからの復帰という観点から考えると、スポーツ医学の知識を、スポーツメディカルに関わる人だけでなく、指導者、選手、保護者と共有することは大切です。

選手も指導者もスポーツ医学を学ぼう!

年齢や資格に関係なく受検

 しかし、医師や理学療法士、アスレチックトレーナー以外の人には、スポーツ医学の知識を体系的に学ぶ機会がなかったことから、私たちは、年齢や資格に関係なく誰でも受検できる「スポーツ医学検定」を創設しました。2017年から年2回開催され、1級から3級までの3段階があります。主な対象者は、3級がスポーツ選手自身、成長期の選手の保護者、部活のマネージャー、2級がスポーツ指導者、部活の顧問、スポーツ系・体育系の学生、1級はスポーツメディカルに関わる人や関わりたいと思っている人……とされていますが、実際は誰が何級を受けても構いません。学校や組織単位で団体受検もできます。検定を作った経緯については、こちらに詳しく書かれています。

選手も指導者もスポーツ医学を学ぼう!

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Ozeki-7-pro

大関信武(おおぜき のぶたけ)

整形外科医・博士(医学)
一般社団法人日本スポーツ医学検定機構代表理事

1976年大阪府生まれ、兵庫県立川西緑台高校卒業。
2002年滋賀医科大学を卒業。2014年横浜市立大学大学院修了。横浜市立大学付属病院、横浜南共済病院、関東学院大学ラグビー部チームドクター、英国アバディーン大学研究員などを経て、2015年より東京医科歯科大学再生医療研究センター所属。現在、東京医科歯科大学付属病院スポーツ医学診療センター、八王子スポーツ整形外科などで診療。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。野球、空手、ラグビーなどを通じて、アキレス腱断裂、野球肘、肩関節脱臼、足関節靱帯損傷、骨折(鼻骨、手首、下腿)など自身が豊富なケガの経験を持つ。スポーツのケガを減らしたいとの思いで、2015年12月一般社団法人日本スポーツ医学検定機構を設立し、「 スポーツ医学検定 」を開催している。

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2件 のコメント

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AI時代に問われる学び続ける姿勢と誠実さ

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

日本脳神経超音波学会に来ています。 超音波の進歩とトレンドは、僕の主領域であるCTやMRIと画像診断の幅を分け合うこともあり、企業ブースではマー...

日本脳神経超音波学会に来ています。
超音波の進歩とトレンドは、僕の主領域であるCTやMRIと画像診断の幅を分け合うこともあり、企業ブースではマーケティングとの兼ね合いも含めて勉強させていただきました。
機械や扱う人の特性、社会性との兼ね合いもあり、局所の機能画像の進歩が主で進む一方で、全身スクリーニングやフュージョン画像などでの使われ方も完全に否定されたわけではありません。

先日の、日本神経学会のAIセッションでは、脳や肺など構造が比較的単純な臓器のCTやMRIの自動読影が急速に進むであろうことを学びましたが、自分の中の素案に似たもの、あるいは、もっとスマートなアイデアを思いつく人がいれば、いま不可能と思われている分野やデバイスでの自動診断も急速に進む可能性はあります。
しかし、自動診断された後の確認やTPOに合わせた標準医療への寄り添いはしばらくは人間の手元にあるでしょう。

その中で、多くの医療人にとって、大事なのはマイペースでも学習し続けることとだと思います。
当り前ですが、ほとんどの患者や医師を含む医療人は凡人であり、日本の医療は最大多数の最大幸福がメインルートですから、進化するチーム医療における変化する役割分担が大事になります。
AIが言ってることの方が高度で丁寧なら、AIに耳を傾けてもいいのかもしれません。
タブレット学習なんか見ればすでに始まっているのかもしれませんけどね。
スポーツ医学検定もいずれはそうなっていくのでしょうか?

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現場から治療室までの仕事と共通言語と認識

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

博多のIVR学会に行って、ワークフローの整理や人材育成の演題を発表してきました。 人材難とか社会問題が勝手に解決されるはずはないので、システムや...

博多のIVR学会に行って、ワークフローの整理や人材育成の演題を発表してきました。
人材難とか社会問題が勝手に解決されるはずはないので、システムや利害調整を推進する趣旨です。
内容もネット公開してますが、何故か循環器内科医にヒットされ勧誘され日循に入会しました。

その仕事の何割が放射線科専門医の手元に残るかはわかりませんが、画像診断やIVR(画像下治療)が日本というハイテク国家が世界で生き残っていくためのキーポイントの一つなのは間違いないので、そういう部分も政治家や企業団体にご理解いただいて、一方で、一般の方や他科の医師、かかりつけ医にも理解してもらうのが大事だと考えています。

僕も大学病院を6年間で辞めたので、上層部の政治的事情はよく分かりませんが、一方で、一般の人にあまり知られていない画像診断やIVRの状況に疑問を感じます。
スポーツ救急や整形外科もそうですよね。

誰かが知識や技術及び繋がりを持つことで、寿命やQOLの改善に向かいます。
今までの文化や関係も大事ですが、より良い医療への共通理解と流れを作ることで、信頼や権威を保つことができます。

専門医制度も大揺れですが、各学会も非専門医や非医局医が所属し続けたくなるメリットを提示して、より大きな医療システムを目指してほしいと思います。
論文を書く人は偉いのかもしれませんが、論文の内容をかみ砕いて、運用できる医師や医療者は同じく大事だと思います。(スポーツ医学検定にはその意味合いもあります)
その繋がりの厚みが、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック、大阪万博とイベントをこなしながら進歩していくといいですね。

今年ちょろっと声をかけられましたが、整形外科医不足の中で、整形外科系の勉強も続ける他科医も西医体の手伝いに狩り出されるかもしれません。
よっぽどの大事故でなければ、現場から救急車までのトリアージや初期対応くらいは理解していますが、大事がないといいです。

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