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コラム

[元SKE48 矢方美紀さん](上)「乳がん」25歳で左胸全摘 それでも私が乳房再建をしないのは…「今の自分を誇らしく」

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「体の変化を受け入れてもらえるかな」 結婚には不安も

[元SKE48 矢方美紀さん](上)「乳がん」25歳で左胸全摘 それでも私が乳房再建をしないのは…「今の自分を誇らしく」

――結婚について不安はありますか。

 体の変化を受け入れてもらえるのかな、という不安はあります。でも、周りに相談すると「何億人もの中にはきっと、みきちゃんに合う人がいて、出会えるはず」と言ってくれるので、そう思って過ごしています。それでも不安は消えないので、自分との戦いですね。もともと自分に自信がないのに、容姿にも抱えるものができてしまいました。でも今は、それを個性として考えたいです。それが限界だと感じたら、そのときに乳房再建を考えればいいと思っています。

――一時は仕事もできないと思いましたか。

 「がん」という言葉の圧力があり過ぎて、ベッドで寝たきりの日が続くのかなと思っていました。でも今は薬の副作用を抑える薬も進歩しています。家庭の事情で、治療をしながら仕事を続ける人や、家族の世話をする人、学校に通う人もたくさんいます。だったら私も、無理のない範囲で仕事を続けようと思いました。そもそもお金がないと治療を受けられないし、生活も成り立ちません。家族に負担をかけないように、最低限のお金は自分で補いたいです。

「人生を『悲しい』『悔しい』でいっぱいにしたくはない」

――大きな病気を経験して、自身がどう変わりましたか。

 人生というものを改めて感じました。病気になる前は、死は全く先で、自分が死ぬわけがないと思っていました。でも病気になって、いつ何が起きるかわからないと感じ、思うことは、「もし人生の期限を決められても、それを『悲しい』『悔しい』でいっぱいにしたくはない」ということです。

 短い人生でも、出会った人とどれだけ楽しく過ごせるか、やりたいことをやって楽しめるかが大切で、それができれば短くてもすてきな一生になるはずです。だから、一瞬だけ会う人、二度と会うことないと思う人でも、つながりは大切にしたいです。実際、何年か前に会った人と、後で別の人を通じてつながることもあります。

 それから、病気になっていろいろな人と会う中で、みんなそれぞれの考え方を持っていて、自分もひとつの意見を持っているんだから、それはしっかり伝えようと思うようになりました。やりたいことがあれば、後悔しないように、すぐ行動に移すようにもなりました。

元SKE48 矢方美紀さん

やかた・みき
 1992年、大分県生まれ。2009年11月~17年2月までアイドルグループSKE48のメンバー。18年4月、若年性乳がんの手術を受けたことを公表。タレント活動のかたわら、講演や番組出演などを通じ、治療の経験を語る。19年4月、「きっと大丈夫。~私の乳がんダイアリー~」(双葉社 1400円、税別)を出版。20年、中京テレビで放送予定のアニメ「シキザクラ」で出演が決まっている。

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