五十嵐康彦の「足裏もみで美しくなる!」
医療・健康・介護のコラム
競争社会の疲れ・だるさに効く「腎臓」「肝臓」「甲状腺」ゾーン
皆さん、こんにちは。指圧・マッサージ師の五十嵐康彦です。新年度が始まってほぼ2か月が過ぎ、疲れやだるさが気になる人も多いのではないでしょうか。今回は「疲れ・だるさ」に効く足裏の反射帯(ゾーン)をご紹介します。
心の落胆が腎臓に影響する
「疲れ」や「だるさ」は原因が一つではないということ、それがやっかいです。まず、腎臓が悪くなることで、体がだるくなります。東洋医学では腎臓の悪化には心労が大きくかかわっていると考えられています。私は、多くの人が疲れやだるさを抱えていることには、現代の競争社会が影響していると見ています。競争が激しく、格差が広がるほど、仕事などがうまくいかないとき、競争に負けたときの心の落胆も激しくなります。腎臓が悪くなると、足や上まぶたがむくんだりします。また、肝臓が悪くてもだるくなります。肝臓の場合は顔が黄色くなったりします。
こうした「疲れ」や「だるさ」を解消するには、肝臓ゾーン、腎臓ゾーン、甲状腺ゾーンをもみほぐしてください。肝臓と腎臓のゾーンを刺激すると、やる気がうせるような精神的な疲れも取り去ってくれます。甲状腺は首の下にあり、ホルモンバランスを整えています。甲状腺ゾーンもしっかりもみほぐしましょう。
順番にもみほぐし方を説明します。足裏もみは右足から行っていきます。モデルの佐藤由季さんが実演している動画も併せてご覧ください。
1 | 肝臓ゾーン | 親指の先でもみほぐします。 |
2 | 腎臓ゾーン | 親指の先でもみほぐします。 |
3 | 甲状腺ゾーン | 人差し指の第二関節の角で、もみほぐします。 |
これを左足も同じようにやってください。なお、肝臓ゾーンは右足にしかありませんので、注意してください。
疲労を回復させる「黒い食べ物」
ごま、のり、ひじき、わかめ、黒豆などの色の黒い食品は、昔から腎臓に良いとされています。できればご飯も白米より胚芽米、七分づき米というように、白くない食品を選ぶようにするとよいでしょう。また、肉ばかり食べていると疲れやすくなると言われています。食事は菜食中心の献立に切り替えていくと良いでしょう。菜食は持久力をもたらします。漢方では「鹿茸」というシカの袋角を乾燥したものをつけ込んだ薬用酒や、ヤツメウナギが疲労回復に効果があると言われています。
足裏もみをやってはいけないとき
なお、足裏もみは妊娠中、生理中、不整脈が起こっているときは行わないでください。食事や飲酒のあと、入浴後1時間以内の刺激も避けましょう。また、高熱のとき、足にけがやできものがあるときのほか、重い病気の人も行わないようにしてください。
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