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「しばらない」病院(3)保護室は医療とケアの場

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「しばらない」病院(3)保護室は医療とケアの場

まきび病院では、症状が重い患者がいる病棟も、ナースステーション(左)のドアを通って24時間、出入りできる=金沢修撮影

 ヨシさん(48)は、まきび病院(岡山県倉敷市)の保護室で格闘していた。昨年11月。妄想の中で、暴力団の親分に命を狙われている。「出ていかんなら撃つぞ!」と親分をどやし、必死に自分を守ろうとした。

 統合失調感情障害。妄想などを伴う統合失調症と、双極性障害(そううつ病)が合併する。高校1年で発症し、高校は中退した。19歳で上京し、バンドマンを目指したが、夢破れた。近しい人の悲しいうそ。父の死。人生に対する焦り。心が持ちこたえられなくなると、妄想がやってくる。

 7回目となる今回の入院は、興奮や妄想の症状が悪化したためだ。きっかけは分からない。外部からの刺激を避ける必要があり、4・5畳の保護室に入った。

 保護室は、患者の隔離のためにある精神科の病室だ。一般には、自傷行為や周囲に危険が及ぶ可能性が著しく高い場合に使われる。中には簡易トイレとマットレスしかない。

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