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アルツハイマーと類縁疾患の4次元解析

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

神経学会でアルツハイマー病の診断治療や新規治療薬の動向を学び直しました。
誤解を恐れずに言えば、類縁疾患も含めて、診断基準や疾患概念の練り直しをしないと新薬は難しいように思えました。
血管とアミロイド、タウタンパク以外の要因がおそらく複雑に絡み合っています。

そして、健常人や認知症の概念も人によりや地域により異なりますよね。
ある一定の情報刺激や物理的刺激を与えられた時に、感じる事、考える事、動くこと、がそれぞれ違うという機能の差異がありますし、そういう経験の差異は脳や脊髄だけでなく、様々なところに影響を与えます。
神経内科なんか特に顕著な疾患もあります。
特定部位の萎縮や肥大の疾患があります。

その中で、患者さんや家族の理解や動線も含めて、今後、各科医のクロストークが重要になると思います。
かかりつけ医や老年内科、神経内科、精神科に丸投げというのは無茶な話でしょう。
一見関係なさそうで、小児科や精神科、整形外科の発達の先生や循環器内科医、消化器内科医の意見も大事かもしれません。

人は生まれた瞬間から死に向かいます。
それは、成長か、成熟か、衰えか?
自分自身、サッカーを続けてきて、回復力の最大は10代後半か20代前半でしたが、最大筋力は20代後半、巧緻性や戦術動作を伴った動作に関していえば、30代半ばが良かったように思います。
衰えたり、壊れた部分もありますが、残されたものの中で、向上しているものはあります。

若者と老人、専門家と非専門家、田舎と都会の共生、古い知見と新しい知見の共存も含めて、人類や医療社会が試されているのかもしれません。
長生きゆえの「幸福な病」を治すのか、付き合うのか?
そこには医科学だけでなく、宗教や政治も絡みます。
カルテや画像診断、理学所見の非完全性も含めて向き合っていく必要があります。
中でも最先端画像診断機器の重要性は大きくなります。

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再考が必要な知識的矛盾やワークフロー

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

癌もそうですが、局所と全身の炎症と回復のバランスこそが人間の生命活動=加齢です。
免疫も血流も、アクセルやブレーキを司る様々な機構があります。
脳細胞が異常発火すればてんかんで、正常発火できないような状態がアルツハイマーを含む脳の血流異常や代謝異常です。
その中に、認知機能障害を伴う様々な異常が紛れ込んでおり、その症状の多様性や評価の多様性が一般人だけでなく、医師や研究者の理解も困難になっています。
医療の客観的情報の取得や評価も、一定のルールや取扱者がいるだけで、他の主観的な存在により測られたものに過ぎません。

先週東京で行われた病理学会に参加してきましたが、病気や死へのプロセスの中で、社会的な問題、ワークフローの問題の改善がなされれば、より良い予後や健康寿命、本人や家族の精神的な受け入れなどが出来たかもしれないケースをいくつか見つけました。

アルツハイマー病だけでなく、レヴィ小体認知症や脳血管性認知症などがありますが、それらの境界領域や共通のプラットフォームなんかも議論の対象になります。
縦割り行政の弱みを疾患は突いてきます(という表現が人間社会主体の傲りですが)。
病理学会ではある精神疾患にピック病の病理的特徴を示したものの、発症は明らかでなかった演題などありました。

こういう従来の医学と整合性がつかなかい情報に出会った時に、退却は出来なくても、後退や迂回した方が良いことはあり得ます。
一方で、知見の共有も含めて、総合的な施策を創出していく必要があります。
焚書坑儒は知識をシェアする概念の無かった頃の言論統制の政治政策で、よりオープンに近づけていく必要があります。

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