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医療ルネサンス

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「しばらない」病院(1)「人が優しい」通院楽しみ

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「しばらない」病院(1)「人が優しい」通院楽しみ

大月さんが通う診察室。患者らからのプレゼントが並ぶ机の先に主治医の佐野さんがいる=金沢修撮影

 昨年夏、豪雨災害に見舞われた、岡山県倉敷市真備町。竹林が風にそよぐ山裾に、患者を「しばらない」ことで知られる、精神科の「まきび病院」(1981年開設、145床)がある。

 通院歴16年、元看護師の大月直子さん(43)は、毎月の通院が楽しみだ。スタッフに会うたび、「人が人にやさしい」と感じる。

 かつて大学病院の精神科病棟や民間の精神科病院で働いた。職場の人間関係に傷つき、落ち込み、周囲に適応しようと必死だった頃、双極性障害(そううつ病)を発症した。うつの時は発作的に手首を切ったりロープで自分の首を絞めたりする。そうの時は感情の爆発が抑えられない。

 2003年、28歳。初めての入院先として、まきび病院に出会った。大月さんは 驚愕きょうがく した。自分が知る精神科病院とは、まるで「別世界」だったからだ。

 リストカットの恐れがある大月さんは、自分から看護師に「拘束して」と申し出た。返事は「うちではしてませんよ」。最初、意味が分からなかった。

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