石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」
医療・健康・介護のコラム
定年夫の「今日の昼ごはんは何?」が、妻のストレスに…男に料理を教えるコツとは?
教室でもリーダーと分業が…
奥さまが懇切丁寧に料理を教えるのもよいでしょうが、意識の高い男性は、一念発起して料理教室に通い始めます。多くの料理教室は、3~4人のグループで、3~4品作るスタイルが多いようです。
見知らぬ男性が集まると、誰が何をするかを決めるだけでもおおごとです。そして、ありがちなのが、少し腕に自信のある方がリーダーとなって初心者を指導するパターンです。この場合、料理はうまく仕上がるのですが、参加者は任された部分しかわからず、料理の全体像がつかめません。「皿や鍋を洗っているうちに終わった」という人もいます。最後に書くアンケートを見ると、「偉そうに指示された」とか「洗い物ばかりしていた」とか「レシピが複雑」など不平不満ばかりです。これでは料理そのものが嫌になります。
男は「一人で黙々と」がいい
そこで私たちは、土鍋を使って一人で一品作る教室を開催することにしました。調味料もほぼ一つにし、シンプルなレシピにしました。土鍋を使うのは、調理と器を兼ねるので、片付けが簡単だからです。妻の嫌がるのは、「料理ができても、台所の片づけができない」ことです。私たちのレシピなら、まな板、包丁、ざると土鍋くらいしか使いませんので、煮ている間に道具を片付け、食べた後は、土鍋と箸を洗えばよいのです。
当初は、一人で黙々と料理をする男性を見ていた女性スタッフから、「楽しそうじゃない」とか「おしゃべりしていない」などと心配の声がありましたが、終了時のアンケートを見ると「とても楽しかった」「自分ですべてやったので次の日も作れた」などとなかなかの好評です。女性は楽しく、男性は黙々と習い事をするようですね!(石蔵文信 大阪大学招へい教授)
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現在、私たち夫婦は定年後再雇用で働いています。休日は朝食を少し遅めに取ることもあり、午後はゆっくりテレビやビデオを見ながら時間をかけて昼食兼夕食を取ります。「昼飲み」も最近では許されるようですし、夕食を早く終えると胃腸にも優しく、また、睡眠時間もしっかり取ることができます。いきなり1日2食は無理でも、昼食をメインにして、夕食はお茶漬けや手間のかからない後片付けも簡単な食事にされてはいかがでしょうか。定年夫を抱える奥様方にも、もちろん家事の分担もしてもらいながら、ぜひお試しいただけたらと思います。
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切っ掛けは深刻
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58歳で狭心症を発症したとき、食塩7㌘以下と言われ、妻が料理指導を受けました。妻自身も42歳で乳がんで、左乳房を切除し、コバルト照射を受け、後遺症で、照射部分の骨が腐る事態でした。4回に手術で、肋骨7本、胸骨、左鎖骨を切除しました。酸素を使う生活になりました。しかし、酸素ボンベを引きながら、幼児の保育は出来ませんでした。無謀にも酸素を使わない生活になりました。彼女は「私が先に逝くので、料理教室に通ってください」と言われました。その経緯をA新聞社に投稿し、コラムに掲載されました。言われるままに、私の料理教室通いが始まりました。確かに、教室では、4人が分担して作るので、十分理解することは不可能です。私は、3日以内に一人で作ることにしました。いわゆる復習です。
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