回想ニュース
回想サロン
「回想サロン」を図書館の高齢者サービスに…活用に向けた研修会(埼玉・宮代)
図書館の高齢者サービスの充実に向け、DVD「よみうり回想サロン」を活用した回想法の進め方を学ぼうという研修会が3月19日、埼玉・宮代町立図書館で開かれました。
埼玉県東部地区公共図書館研究会の主催で、地域の図書館や公民館10館から館長や司書、職員ら12人が参加しました。
まず、講師を務めた読売新聞医療ネットワーク事務局の山本淳一記者が、DVDが「クイズ」「答え」「話しましょう」「当時の出来事」の流れになっていて、高齢者が発言しやすいように工夫されていること、クイズの解説や「盛り上げるヒント」などが掲載されているガイドブックを見ながらイベントを進行できることなどを説明しました。
説明の後、参加者は実際にDVDを使って、進行役と高齢者役を体験しました。「東京タワーの高さは何メートル?」というクイズでは、進行役が、正解だけでなく東京タワーや大阪の通天閣に上った体験談などをうまく聞き出していました。また、昭和30年代の「団地ブーム」の話題では、高齢者役の参加者が「団地は、学校と同じように友達がたくさんいて楽しかった」などと、役になりきって話すなど、積極的な発言が相次ぎ、研修会は大いに盛り上がりました。
山本記者は「当時の新聞の地域版には、各地の大規模な団地建設のニュースが掲載されています。そうした地域のニュースを付け加えると、話題がさらに広がるでしょう」とアドバイスしていました。
進行役を体験した県立久喜図書館司書の石関莉奈さん(26)は「過去の知らない出来事があっても、ガイドブックがあるのでスムーズに進めることができました」と、手ごたえを感じた様子でした。
研修会を主催した宮代町立図書館の清水恭久館長は「『高齢者から学び、教わる姿勢が大切』など、進行する際の重要なポイントも学ぶことができました。町教育委員会や地域包括支援センター、地域の高齢者施設等とも連携しつつ、早速、取り組んでいきたい」と話していました。
◆ ◆ ◆
同図書館では、5月29日、6月26日、7月30日の計3回、DVD「よみうり回想サロン」を使った回想法イベントを開催します。問い合わせは同図書館(電話0480-34-9944)へ。
※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。
※個人情報は書き込まないでください。