街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー
医療・健康・介護のコラム
車いす使用者と出会った 介助者とばかり話していませんか?
移動のお手伝い 「すみません」の連呼は避けて
車いす使用者の顔の位置は、立っている人の胸のあたりになります。人ごみや混雑した通路、エレベーター内などでは、周囲の人が持っているかばんが、車いす使用者の顔の前にくることがあります。顔や頭にぶつからないように気を付けましょう。
また、車いすを押すお手伝いをする際、人ごみや狭い通路を通過するときは、ひじ掛け(アームレスト)からひじなどが出ていると、人や壁にぶつかる可能性があります。危険なので、声をかけ、腕をアームレストの内側に入れてもらいましょう。
人の多い場所を通るときや、エレベーター、電車に乗り込むとき、お手伝いしている人が、周囲に対し、「すみません。通ります」などと声をかけることがあります。しかし、「すみません」を連呼しすぎると、車いす使用者が「多くの人に迷惑をかけている」と感じ、恐縮してしまうことがあります。「すみません」ではなく、「ありがとうございます」など、その場にいる全ての人が気持ちよくなるような声かけを心がけましょう。
障害のある人のニーズや困りごとは多様です。ひとくくりに考えず、ぜひ、対話から始めるようにしてくださいね。(冨樫正義 サービス介助士インストラクター)
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