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街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー

コラム

車いす使用者と出会った 介助者とばかり話していませんか?

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 ヨミドクターをご覧のみなさま。サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。以前のコラムでは、主に車いすを使用する方への安全なお手伝い方法についてお伝えしました。今回は、接し方の観点から気を付けるべき点をお伝えします。

どんな配慮を求めているか、本人の意向を聞きましょう

どんな配慮を求めているか、本人の意向を聞きましょう

お買い物の主役は誰ですか?

 車いす使用者といっても、下肢の障害で歩行が困難な方や、高齢な方、一時的なけがにより使用する方など、それぞれに様々な事情があります。目的地まで、自分で操作して移動される方もいれば、ヘルパーやご家族などの介助で移動される方もいます。

 サービス業などで接客するケースを含め、車いす使用者と出会ったときは、「障害があるご本人に対し、どのように接するか」が大切です。

 例えば、あなたがお店の従業員だとして、車いす使用のお客さんと介助者が買い物に来た場合、商品の説明、金銭や商品の受け渡しなどは、誰に対して行いますか?

 実際のサービス現場では、本来、車いす使用者が買い物の主体なのに、介助者とだけやり取りしている場面を見かけることがあります。お客さんは、まるで自分が無視されていると感じます。車いす使用者、介助者の双方に、声かけをする配慮が必要です。商品を渡す際、本人の意向を確認せず、「背中にかけますね」と、車いすを押すためのグリップに商品をかけようとする人もいます。商品が落ちないように、膝の上に置きたいと考える人もいますので、「商品はいかがしますか」などと本人に確認しましょう。

 レストランでは、車いすからの移動ができる人であれば、レストランのいすに移って食事をしたいと思っている人もいます。テーブルからいすを外して、車いすが入れるようにする前に、本人の意向を聞くのを忘れてはいけません。

 必要としている配慮の内容を勝手に決めつけず、まず本人に確認すること。これは、お店の人がサービスをするケースに限りません。日常生活で、誰もが心に留めておくべきマナーです。

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冨樫正義(とがし・まさよし)

 1973年、埼玉県生まれ。桜美林大学大学院卒(老年学研究科修士号)。日本サッカー協会 施設委員。法律事務所、不動産関係会社、人事コンサルタント、専門学校講師を経て、現在、サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」(0120‐0610‐64)のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当するほか、企業のバリアフリー・ユニバーサルデザインのコンサルティングも行う。

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